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第136号(2002年5月28日発行)

「本土復帰」
 果たしてよかったか?

 
  五・一五集会に一一〇人が参加

 昨年三人のパネラーを招いて屋内集会とした「五・一五」、今年は再び屋外集会・デモとなった。「『復帰』三〇年・日米安保五〇年、有事法制を許すな!五・一五集会」は基地重圧が続く沖縄のこの節目に、現状を「何とかしなくては」という気持ちの学生・労組・市民団体など一一〇人が結集した。復帰後も変わらない「本土」からの差別糾弾を決議して、参加者は日比谷公園までデモをした。

 午後六時三〇分、近くにかつての防衛庁があった三河台公園(港区)で集会。沖縄から一坪反戦・事務局次長の比嘉宏さんが駆けつけて発言、「復帰でせめて本土並みになるはずだった。憲法が適用されるようになるはずだったが、あれは真っ赤な嘘だった! 復帰で本土から基地が移ってきて沖縄に基地が増えてしまった。有事法制が現実になってきた今、本土の人も軍事基地の存在と戦争について考えてもらいたい」と厳しく政府を批判した。この後、明治大学・駿台文学会、清掃労組、東水労・青年女性部などから連帯発言があった。沖縄の重苦しい現実に対して、それぞれのところでこれに抗議するねばり強い闘いを続けようという発言が多数あった。

 これに先立つ三日前の五月一二日、「復帰後世代」の沖縄出身の若者たちが中心になって企画した「まーかいが(どこへ)沖縄」にも千人が参加した。たしかに、沖縄の現実に心を痛めて「これでいいのか?」と思う人もいる。しかし本土復帰の評価も今やうやむやになるのでは、沖縄はどこへ行くのか?真剣に考えてみるべき時ではないか。

 集会とデモに参加した一人は、「この復帰三十年に、政府の記念式典しかなかったとしたらたいへんだ。反戦集会も抗議集会もあちこちで行われて当然なのに。『武力攻撃事態』を沖縄に強制的に体験させる、体験させたのは自分として恥ずかしい。沖縄問題というが、日本問題ではないのか?」と語っていた。
(Y)