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第134号(2002年3月28日発行)

『復帰』30年・今こそ考えよう
まーかいが沖縄〔ウチナー〕

 1972年5月の『日本復帰』から30年の歳月がたとうとしています。沖縄にとって『復帰』は、戦後最大の“世替わり"とも言えるものですが、その評価についてはさまざまな意見のあるところです。

 ところで、当然のことながら、『復帰』そのものを知らない若い世代が増えてきました。いつからか「沖縄問題」を扱った集会や催しに、なかなか沖縄青年が集まらないという声が聞かれるようになりました。沖縄県人会青年部でも、三線(サンシン)やエイサーなどの同好会でも、沖縄青年の占める割合が少ない、いわゆる逆転現象も起こりつつあります。世の「沖縄ブーム」とは裏腹に、「沖縄離れ」が沖縄青年の中で進行しているのでしょうか。

 その状況の中で私たち沖縄出身者有志は、復帰後世代の若者から戦前育ちの年寄りまでがあい寄って、復帰30年を考えるイベントを企画しました。名付けて『復帰30年・今こそ考えよう まーかいが沖縄(ウチナー)』。寄り合った者の中には「沖縄問題」に関心のある人も、余り興味のない人もいます。ただ故郷・沖縄のこれからについては、決して無関心ではいられません。そこだけはウチナーンチュとして一致しています。

 このイベントの軸になっている劇『マリーとヘンリーのマスカレード』は、時間的には復帰を挟んで、空間的には沖縄と東京を舞台として、“復帰"的状況の谷間で揺れる沖縄青年の苦悩と愛を描きあげる。政治談義ではなく感性の面から『復帰』を改めて掘り下げてみようというのが狙い。20年前の82年5月に中野サンプラザで上演して話題を呼んで以来の夢の再演。

 今回は講演も定番の学者・文化人ではなく、一芸人として沖縄の庶民感情を表現し続け、人気上昇中の役者・藤木勇人氏に「島に根ざす」と題して、たっぷり想いを語ってもらいます。国境を越えて平和のメッセージを発信し続けている喜納昌吉氏にも、チャンプルーズを率いて、思う存分歌いまくってもらいます。
 
 日 時: 2002年5月12日(日)午後3時開場
 場 所: 豊島公会堂 大ホール(池袋駅東口より徒歩5分 豊島区役所となり) 

 プログラム(予定)
     15:30 『復帰』ドキュメンタリー上映
     16:00 劇「マリーとヘンリーのマスカレード」
     17:00 講演「島に根ざす」 一芸人 藤木勇人
     18:00 休憩
     18:30 コンサート「すべての武器を楽器に」
           喜納昌吉とチャンプルーズ

  *ロビーで、沖縄物産、沖縄関係書籍の販売・展示などを行ないます。
 
    入場料:前売り/ 一般 3000円、大学生 2000円、中・高生 1000円
        当 日/ 一般 3500円、大学生 2500円、中・高生 1000円
    予 約:FAX 03-3387-4398
        E-mail maakaiga@clubaa.com
    支払い:    郵便振替 口座番号; 00160-0-151375
        加入者名; まーかいが沖縄実行委員会
    主 催:    まーかいが沖縄実行委員会(電話 090-3910-4140)
    後 援:    東京沖縄県人会 沖縄タイムス社 琉球新報社