軍用地を生活と生産の場に!
 
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第132号(2002年1月28日発行)

大事なことは皆で決めよう! 市民投票で民意を!

            一坪反戦地主会浦添ブロック


●浦添市民の民意はどこにある!
 沖縄そして全国の友ぐぁの皆さん!2002年をいかがお過ごしでしょうか。さて、沖縄の稲嶺県政は、日米両政府のいいなりになって、一方的なSACO(日米特別行動委)合意を本格的に推し進めるため、普天間基地の名護移設(海上基地建設)作業と併行して、那覇軍港の浦添移設(新軍港建設)を前提とする県と那覇市と浦添市の三者による「那覇港管理組合」を今年四月に発足することを昨年の十二月議会で三自治体とも県民や市民はおろか議員への説明不十分のまま強行採決し、平和を願う県民の声を踏みにじり「新基地建設」に狂奔している。

●浦添市は「那覇港管理組合」に加入するな!
 「那覇港管理組合」を設立するということは西海岸開発(ハブ港)に名を借りたキャンプキンザー(牧港補給基地)と直結(固定化)する巨大軍港(アフガン攻撃拠点のデエイゴガルシア米軍港に匹敵する)建設への道であり、「ハブ港」建設も現在の那覇港湾は整備強化で十分であるという港湾問題研究家たちの提案を無視した税金無駄使いの事業で市民・県民へ財政負担を押しつけ、子や孫に自然を残さず借金を残すものでしかない。

●浦添の豊かなサンゴ礁が危ない!
 国土地理院によると一昨年の全国の増加面積(埋立)のトップは沖縄である。昨今、公共工事の見直しが全国的に呼ばれている中、渡り鳥の餌場となっている貴重な泡瀬干潟がリゾート開発のために、また、世界の絶滅危惧種であるジュゴンの棲む名護の海や戦前から残っている浦添の豊かなサンゴ礁が米軍基地の新設のために埋立られようとしている。
 確かに沖縄は全国の0.6%しかない小さな島である。だからと言って沖縄の心であり、観光の目玉でもあるサンゴ礁を潰してまで土地(開発)が必要なのでしょうか。
 沖縄を狭くしているのは米軍や自衛隊が土地を奪っているからである。したがって、沖縄の自立発展のためには、沖縄の土地を県民の手に取り返すことである。つまり浦添市民の願いは市域の15%を奪っているキャンプキンザーが全面返還され、市民の生活と生産の場として開放されることである。

●琉球弧のサンゴ礁が輝いてこそ沖縄本来の姿!
 沖縄のサンゴの海を潰すことは21世紀に活躍する子ども達の未来を奪うことであり、沖縄のサンゴ礁が輝いてこそ、自然と共生し、アジアの人々と平和的に交流してきた沖縄(琉球)本来の姿である。
 同時に、悲惨な沖縄戦を体験した沖縄県民の願いは、平和も自然も破壊する軍港は那覇にも浦添にもいらない!観光をダメにする普天間基地は宜野湾にも名護にもいらない!沖縄の自立を妨げる新たな基地はいらない!諸悪の根源である軍事基地は世界中どこにもいらない!のである。

●儀間市長は軍港受入を撤回せよ!
 私たち沖縄県民の「21世紀こそは平和な世界を」という願いは、アメリカのアフガン攻撃で危機に瀕したが、私たちは戦争屋たちのたくらみに屈せず「安保50年・復帰30年」の今年こそ沖縄反基地運動の大躍進をかちとろうではないか。

●学者文化人による「市民投票」申し入れ断固支持!
 私たち一坪反戦地主会浦添ブロックは、浦添そして沖縄の将来にかかわる重要な問題である軍港移設については、市民・県民不在の密室行政で進めるのではなく、全ての市民・県民に情報を十分に公表すべきとの立場から、昨年11月30日に儀間市長に申し入れた学者文化人たちの市民投票の実施要求を断固支持し、浦添市民の那覇軍港受入の是非についての民意を市民投票で決めるべきであることをよびかける。

●世界の草の根運動と連帯し21世紀の平和な世界を!
 友ぐぁの皆さん!私たち沖縄県民は戦後50年以上も世界の人々を抑圧するための基地があるという現実をこれ以上容認できない。
 基地も戦争もない21世紀の平和な世界を実現するために来る名護市長選において海上基地建設反対の宮城康博氏の圧倒的勝利をかちとると共に、名護市民につづいて私たち浦添市民は、市民投票を実現し「新軍港建設」NO!を全国・全世界にアピールしようではないか。タゲェニチバラナヤーサイ!