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第129号(2001年10月28日発行)

【集会報告】

テロも報復戦争も反対! 日本は参戦するな!

報復戦争と
  日本の戦争協力を許さない行動


 被害者の立場に想像力を働がせよう
      会場にあふれる平和への思い
 
 十月十三日、東京・南部労政会館において「報復戦争と日本の戦争協力を許さない行動」緊急市民集会が実行委員会の主催で行われた。もともと「ブッシュ来日・訪韓に対する対抗アクション」を日韓の連帯のもと準備してきたが、九月一一日ニューヨークで起きた緊急事態の中でこの集会が開催されることを、主催者が説明してはじまった。会場には二百以上の人が駆けつけ、熱気にあふれた。

 はじめに、講演にたった沖縄・一坪反戦地主会幹事の当山栄さんは、那覇軍港が開店休業状態から物資の積み込みがはじまったことなど、沖縄の基地が戦時体制の状況になってきたことを説明した。これに対して平和市民連絡会は豪雨の中での座り込みや集会デモをおこなって、抗議行動をつづけてきたことを報告し、良心的な市民とともに、状況を変えていく運動を考えようと提起した。
つづいて、講演にたった韓国の民主主義民族統一連合のハン・ジュンオクさんは、韓国でも、ソウルで梅香里米軍基地基地の撤去をもとめる、集会が開かれていること、東京での集会のことも報告されていることを紹介した。

 韓国では長い軍事政権のもとで、国家保安法によって弾圧が続いたが、いまや形骸化するほど反基地運動が活発になっているとの報告があった。以前訪ねて驚いた沖縄の基地の実体が韓国とも共通の問題であり、日韓民衆の連帯で平和の礎を築いていきましょう、と訴えた。

 最後に講演にたった伊藤政子さんは、数十回NGO活動でパレスチナ、イラクなどを訪問して、難民の救援活動にあたってきた経験から、今回のアメリカによる「報復テロ」に対し、「世界で一番貧しい国に対して、世界で一番お金持ちの国が爆弾を落とすことは何事か、」と怒りをあらわにした。

 特に、湾岸戦争時にイラクで爆撃にあった子供たちの介護に当たった経験から、「攻撃を受ける側に、想像力を働かせよう」とうったえた。

脚を爆撃で失った少女が「私は殺される、私 は殺される」と叫んだ場面を証言した時には、会場がシーンと静まりかえった。   自衛隊を送ることが、日本の役割ではなく、難民を救援することこそ大事と、力強く訴えて会場から、賛同の声が大きく上がった。

 在日韓国青年同盟や、練馬アクションの仲間などから、連帯のアピールをうけ、沖縄・韓国、アジアのひとびとと連帯していこう、決議がされて閉会した。

               (N) 


 前日の講演と夕べ(南部労政会館)の勢いそのままに、宮下公園での集会は主催者の予想を大幅に上回る一二〇〇名の結集で行われた。

 続々と参加者が集まるなか、予定時間を5分ほど遅れて集会は始まった。司会者の挨拶の後、命どう宝ネットワークのエイサーが行われた。踊り手が少なく迫力には欠けたが、場を盛り上げるには十分であった。主催者代表の、NCC平和・核問題委員会委員長小笠原君子さんの挨拶をうけ、『沖縄・一坪反戦地主会』幹事の当山栄さんから沖縄の状況や闘いの報告がなされた。

 当山さんは、「沖縄の嘉手納基地がベトナム戦争、湾岸戦争、そして今回と三度もアメリカの戦争に使用されている。それは、沖縄がその戦争に加担していることだ。また、一向に減らない米軍犯罪等これらは基地撤去しかない。多くの民衆を結集し共に闘えば基地撤去は必ず出来る」と訴えた。

 続いて韓国から、『民主主義民族統一全国連合』執行委員長の韓忠穆(ハン・チュンモク)さんの挨拶が行われた。

 韓さんは、米国のアフガン空爆を激しい口調で非難した。「米軍はこの数十年の間に数百万人の民衆を殺してきた。ベトナム戦争、朝鮮戦争と。何故に、米国は他国に侵略するのか、それは決して許されるものではない。韓国では、10・21に反基地闘争を全国のあちこちで同時に集会、デモを計画している。戦争を憎み、平和を愛する皆さん、彼らの野望を打ち砕くため共に連帯して闘いましょう」と力強くアピールした。

 その後、韓国民衆歌、カンパ要請、各地域・ジャンルからの発言と続き、最後に一坪関東ブロックの石塚氏のシュプレヒコールで集会を終え、デモ行進へと移った。デモは、人数が多かったことと、テロ、米軍の空爆、日本政府の自衛隊派遣問題等関心が高かったこともあってかなりの注目をあつめた。
                                             (M)