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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第129号(2001年10月28日発行)

巻頭言

 米英両国軍がアフガニスタン国内の爆撃を開始した。九月のニューヨークとワシントンでの自爆攻撃への報復だとマスコミは報道している。ブッシュ米大統領も、この「軍事作戦はテロに対する作戦の一部だ」と言っている。

 しかし、ある人が「報復爆撃だというが、実際に突入した実行犯は全員死亡したのだ。いったい誰に対する報復なのか? ビンラディンに報復するといっても、彼は反米を放言していた人物というだけではないのか?」と言っていた。その通りで、アメリカは実に勝手な国だ。

 昨年夏、クリントン大統領が沖縄に来て「命は宝」のいわれを演説し、自分で「良き隣人だ」と言って帰っていった。その時もその後も、沖縄はたいへんだった。米軍が女性をレイプする、家に放火する……。そんな「良き隣人」がいるか? 「命は宝」などとはよくぬかしたものだ。これではアメリカがくらった自爆攻撃に胸のすく思いをした人もいないはずがない。

 ブッシュ大統領は今になって、「イスラムを敵視したものではない」とさかんに弁解している。だがイスラム教徒の広範な反米感情はアメリカ自身が作り上げてきたものだ。イラク攻撃もイスラエル加担もアメリカは反省すべきだ。

 かつてナチスは六〇〇万人のユダヤ人を焼き殺した。そしてその灰の中からシオニズムを蘇らせた。米英両国も独善的な報復攻撃下の灰の中からイスラム「聖戦」運動をますますくっきりと浮かびあがらせているのだ。反省して悪循環はたち切るべきだ。 
               (Y)