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第127号(2001年8月28日発行)

巻頭言

 台風十一号で被害を受けられた方々に、心からお見舞い申し上げたい。

 今夏は政治も暑い。後頭部に、なにか得体の知れない熱がこもって去らない。その不快さが、ブッシュと小泉の政権掌握がもたらした政治情勢から生まれていることは明らかだ。

 沖縄で、レイプ、放火を含む、米軍人・軍属による凶悪な犯罪が続発する中、航空自衛隊の幹部自衛官が、少女をレイプした。だが小泉首相は、これほどの惨烈な事態に、まるで関心がないようだ。

 普天間米海兵隊基地の代替施設建設の動きは、日本政府が、三工法八案の選択を名護市に強要するところまで進んだ。稲嶺県知事の「十五年使用期限」要求は、空回りするばかり、岸本名護市長の姿勢も、後退に後退を重ねている。しかし、この問題に関しても、小泉首相は、沈黙をつづけている。

 石原都知事と元文部官僚・加戸守行愛媛県知事が介入して、都立と県立の一部の養護学校の生徒たちに、悪質きわまりない扶桑社版教科書を押しつける動きが進行中、小泉首相は八月十三日、靖国参拝を抜き打ちに強行した。

 一九九九年春から夏にかけての新ガイドライン関連法などの成立が、「戦争をやれる日本」にする路線(むのたけじ氏、八月十二日付『毎日』)に沿った法整備の始まりだとすれば、小泉靖国神社参拝は、その路線に沿った思想・イデオロギー政策の始まりだろう。

 平和が、後ろ姿を見せて急速に遠ざかり、見る見るうちに、戦争が近づいてくる。うかうかしてはいられない。                                 
(I)