国際自然保護連合（ICNU）勧告（要旨）　2000.10.11　

1　日本国政府に対しての要請
　（ａ）    ジュゴン生息域や周辺で、軍事施設および軍事演習場の建設に関する自発的環境影響アセスメントを可能な限り早くやり遂げること
　（ｂ）    ジュゴン個体群のさらなる減少の阻止や回復に役立つ保全対策を可能な限り早急に実施すること
　（ｃ）    やんばるの生物多様性と絶滅が危ぐされている種、ジュゴンの地域個体群を保全するための計画を可能な限り早急に作り、これらの種と生息地の詳細な調査を行うこと
　（ｄ）    やんばるの世界自然遺産候補地指名を考慮すること
2　米国政府に対しての要請
　    日本政府の依頼に従い、自発的環境影響アセスメントへ協力すること
3　日米両国政府に対しての要請
　（ａ）    自発的環境影響アセスメントの結果に基づき、ジュゴン個体群の存続を確実にするため役立つ適切な対策を講じること
　（ｂ）    １（ｃ）の調査を考慮に入れ、予定されている軍事施設および演習計画の環境への影響に関するアセスメントを行い、それに基づいてノグチゲラやヤンバルクイナの存続を確実にするため役立つ適切な対策を講じること

（出典：沖縄タイムス）