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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第114号(2000年7月28日発行)

巻頭言

 炎天下、二万七千人が集まった(関東ブロックの会員二○名を含む)嘉手納基地包囲の成功は全世界に発信され、日米政府やサミット参加国にも沖縄の基地問題をつきつけた。

 さらにサミット開催中も、名護新基地建設問題をアピールするイベントが名護や普天間などで取り組まれた。そのなかで、「サミット反対」の声を名護から発し、その声を集めたのは、「沖縄サミットに反対する実行委員会」で、関東ブロックも賛同し参加した。名護の市街地では、徘徊しているのは警察ばかりで、実質、外出禁止の戒厳令状態。サミット関係者もまばらで、あてこんだ地元協力者はひまで居眠りしている人も。住民はサミットに何の効果もなく、むしろ弊害であったことに気づく。首里城での晩餐会に向けたデモでは、沿道からの注目や声援が多かった。サミット開催期間の三日間、首脳が集まる会場に向けて反対の声をあげ続けた意義は大きかったと思う。

 また七月二十一日には、「命を守る会」の人々と弁護士、そして関東ブロック四名の計十五名が、サミット会場の万国津梁館と、アメリカ大統領が宿泊している万座ビーチホテルに行った。厳しい検問、規制を突破して日米首脳に署名を渡すことを追求したのだ。追い込まれた日米政府関係者は、「代理で受け取る」と言ってきたが、「渡すことを確認できない相手ではだめだ」とあえて渡さなかった。オジー、オバーたちはやりきった勝利感でいっぱいで、今度は日米政府へ直接渡しに行ってやろうという声も出ている。

 基地包囲後の平和交流集会で、プエルトリコのビエケス島で米軍の射爆訓練場に対して反対運動をしている人の「基地包囲で終わらしてはいけない」という言葉が胸に突き刺さっている。                  (I)