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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第111号(2000年4月28日発行)

普天間基地の沖縄県内移設による新たな基地建設を許さない

沖縄交流キャンペーン2000

“語やびらIV”

<協力>
ヘリ基地反対協議会/沖縄から基地をなくし世界の平和を求める市民連絡会/新たな基地はいらない、やんばる女性ネット/基地はいらない平和を求める宜野湾市民の会

 恒例の「沖縄交流キャンペーン」がはじまった。今年で4回目。前号(第110号)に詳細な日程を掲載したが、4月21日から29日まで、仙台会場を含む10カ所で開かれる。本号では、21日(東京南部)と22日(東京西部)の集会の模様をを速報でお伝えする。講師の新田(あらた)千鶴子さん(新たな基地はいらない、やんばる女性ネット)のお話のほか、三線や琉舞、あるいは寸劇などそれぞれの地域で工夫を凝らした集会になっている。


四月二一日 東京南部

   沖縄名護に新たな米軍基地を作らせない!
     四・二一沖縄と東京南部をつなぐ集い
        主催 沖縄と東京南部をつなぐ集い実行委

 平日のせいか参加者は三々五々集まりはじめ、結局三○分遅れの七時開始となる。
 主催者と関東ブロックのあいさつの後、新田さんからの話。彼女は短めに切り上げ、質疑応答に時間をかけることになった。

 なぜリコールが実現できなかったかへの質問が多い。彼女はことばを選びながら、できるだけ回答に近づけようと努力してくれた。サミット効果がますます大きく現れてきた沖縄の様子――まるで運動会の万国旗のように八カ国プラス一の旗があちこちでひるがえる。道路脇の木や藪などが警備の理由で刈り取られてしまった。マイカー自粛の呼びかけ――などなど。ヘリ基地反対協がリコールに踏み切れなかったのも、サミットの影響が大きいという。

 休憩時には沖縄物産や泡盛なども売られる。今回は照屋さん親子による三線・太鼓、四つ竹などが演じられ、最後は皆で『花』の合唱となった。机を囲んで皆が向き合う「ゆんたく」形式が良かった。
(N)  


四月二二日 東京西部

   ことしもトコトン! 沖縄交流集会
     主催 基地はいらない!西部ネット

 一坪反戦地主会・関東ブロック企画の「沖縄交流キャンペーン二○○○」の第二日目夜の集会は『ことしもトコトン! 沖縄交流集会』と銘打って、四月二二日夜中野勤労福祉会館で開催された。新田(あらた)千鶴子さんの話に先立って、東京沖縄県人会青年部の花岡、大工廻の両人による『君はジュゴンを見たか』という、約一五分の寸劇が披露された。五八番ホームから辺野古海岸行き最終電車という見立てで、車内で沖縄出身青年にジュゴンが、自分たちとウチナーンチュがよく似ていることを説き、一緒に抱き合って辺野古の青い海に向かって走り出すというコント。予想外のだし物に聴衆は大喝采だった。 

 講師の新田さんは「昨日雨の羽田空港に着くまで、機内で寝ていました」と切り出した。「羽田空港ってどんなに立派かと思ったら、新しくなった那覇空港がちょっと大きいだけ」という感想が続く。

 十三年前に連れ合いの仕事の関係で、名護に移り住んだが、それから僅か数年で、普天間飛行場移設問題に巻き込まれた。いま、沖縄はサミットのための化粧直しで大わらわ。国道五八号線沿いの街路樹は、恥ずかしいほどの刈り込みようで、丸裸という感じ。

 サミットが決まった直後から、名護市役所のうえには、サミット旗がひるがえり、いまでは銀行に行っても郵便局に行っても、サミット旗のオンパレード。保育園でも、運動会の万国旗のように、サミットの旗だらけとなっていて、「人間の鎖でサミットを成功させよう」という訳のわからないかけ声まで、どこからともなく聞こえてくる。

 名護の市長リコール運動は、このサミットブームに押されて、四月三日にリコールは断念ということになったが、これからの運動展開について、「ヘリ基地反対協」は近日中にに総会を開いて、方針を決めることになっている。    
(U)