辺野古からの電話メッセージ

大西照雄さん(ヘリ基地反対協)


 フィリピンの合同演習から揚陸挺が帰って来て、約10挺の水陸両用挺がキャンプ・シュワブに入りました。そしてホワイト・ビーチに停泊していたエセックスからは普天間飛行場に約20機の飛行機が昨日、日曜日にもかかわらず戻ってきております。

 その中で再編成の問題で今日は、知事が額賀・防衛長官、小池・沖縄担当等に対し て今の沿岸案に対して拒否の姿勢を示しております。

 それから宜野座村議会が、議会として初めて沿岸案拒否の全会一致の決議をしております。

 今日は辺野古の大きな動きはないんですが、日本全国からかなりの人々が訪れます。そういう意味では非常に重要な、この静かな中でも重要な役割を果たしていると 思います。

 なお今の再編成の問題で、特に首都圏における闘い、神奈川における厚木基地、座間への陸軍司令部の移転問題と横田の軍民共用等の動き、これらに対して反対していくこともこの再編成全体に対する闘いとして非常に重要になると思います。

 今、全国で鹿児島、宮崎、福岡、山口と、いろいろ議会ががんばっていますが私た ちもかつてのSACOとは違いますので、これを大事にして憲法問題も含めて全国で 力を合わせて、全国で共同の闘いをすることが望まれているのではないかと思います。

 私たちは最終報告が出るまでテント村はたたみません。特に多くの人たちがいます ので、学習と連帯の場として非常に大事にしていきたいと思います。

 今日正午、長崎からはカトリックのシスターのみなさん等かなりの多くの人たちが訪ねて来ています。

 東京も寒くなりますが、北海道も雪でたいへんだと思いますが、みんな心を一つにしてがんばりたいと思います(拍手)。




防衛庁長官 額賀福志郎 殿

抗議文

2005年11月7日 
沖縄文化講座 

 10月29日、日米安保協議によって、米軍再編の『日米合意』が発表された。この決定は沖縄の民衆の圧殺を意味するものである。戦後60年、日米両国によって差別・抑圧の限りを受けてきた沖縄民衆は、怒髪天をつくような弾劾の声が渦巻いている。

 この事態に際し、日本の民衆の見識が問われているといわなければならない。

 マスコミを使って「日米対立」を演出し、結局、辺野古に海兵隊最新鋭ヘリ・オスプレイ配備を想定した全長約1800メートルの巨大な基地建設を押し付けた。海兵隊基地キャンプシュワブの「拡充」というより実質的に新たな基地増設であり、大浦湾が巨大軍港化する。さらに埋め立てを進めるために公有水面の使用権限を知事から国に移す特別措置法案を年明けの通常国会に提出するとも伝えられている。事実とすれば、沖縄県知事の抵抗を封じた99年の米軍用地特別措置法改悪に続く差別的な暴挙である。

 「日本政府の保証を得た」というローレンス国防副次官の合意発表後のコメントは、「日米合意」の背景に、粘り強い阻止行動で辺野古沖海上基地建設断念に追い込まれて危機感を持つ日米両政府が用意周到に練り上げた「共同のシナリオ」(「日米対立」の演出—県内移設への世論誘導)の存在を伺わせる。辺野古の浅瀬の珊瑚や藻場の一部と大浦湾が大規模に埋め立てられ、ジュゴンの棲む海の環境破壊は避けられない。住宅地に近づいた分、爆音・騒音被害も甚大になる。

 私たちは、沖縄の人々の9割にもおよぶ「普天間即時閉鎖」「辺野古新基地建設反対」の声を無視し、戦後60年を経てなおも変わらぬ沖縄の軍事属領化をさらに推し進めようとする「日米合意」に強く抗議する。

 29日、日本政府と警察権力は、嘉手納基地前で抗議行動を行っていた日本山妙法寺の上人を不当逮捕した。これは基地建設に反対する沖縄の人々への恫喝である。基地再編に反対する者は、許さないという日本政府の政治的意思を示したものである。

 しかし、米軍再編「中間報告」には、地域ぐるみの反対運動が起きている。ヤマトではキャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部移駐と陸上自衛隊に新設される「対テロ」専門の「中央即応集団司令部」の移駐、相模補給廠への「緊急即応連隊」(約800人)の配置も盛り込まれると伝えられている。神奈川の基地機能も米軍再編により飛躍的に強化され、日米共同作戦体制の拠点として整備される。さらに28日に米海軍は2008年に原子力空母を横須賀に配備することを発表した。

 私たちは、来る11月13日に、キャンプ座間包囲闘争を全力で闘い、自国政府・小泉ファシスト政権打倒の闘いと、沖縄民衆の反基地闘争とをしっかりと結びつけて闘う決意である。10.30沖縄県民総決起大会を上回るヤマトの闘いを実現する決意である。

以上



防衛庁長官   額賀福志郎 殿
防衛施設庁長官 北原巖男 殿
  

辺野古の海の海上基地建設に反対します!

沖縄を基地被害からもう解放してあげてください!

米軍基地は基地閉鎖に反対している米本国へ!  

 

申入書




「何時に帰るねー」とおばぁが岸辺から声をかける。

船の上のおじぃは私には理解できない沖縄の言葉で何か答えている。

片方の手を広げて声を張り上げている様子から、「ああ5時に帰るのだろうな」と思う。

おじぃは辺野古の海へと船出する。

辺野古の海はエメラルドグリーンの美しい海。

この海を見渡す、視界の端から端まで4000本の杭をうち鉄板を敷きつめるというのか。

海と空の白と青、鉄とコンクリの灰色と黒、その落差にめまいがする。

希少海洋哺乳生物のジュゴンが棲むこの海は死んでしまう。

大浦湾沿いの集落には、赤瓦の家。

門にはシーサーが鎮座し、白い道を猫がゆっくり横切る。

南洋の植物の色は濃い緑、赤や黄色の花が咲き、海からの風、山からの風。

広い空には真っ白い積乱雲の輝きがまぶしい。

三々五々人は集い、三線の音が流れ、泡盛を酌み交わす。

おだやかに一日が終わる。


この海に、この空に、この集落に基地はいらない。


2005年 11月5日

申入れ団体名 アフガニスタンに平和を小樽市民フォーラム