沖縄からの電話メッセージ
山城博治さん(沖縄平和運動センター)
お集まりいただきました皆さん、ご紹介いただきました沖縄平和運動センターの山城です。いつも沖縄のことに気をかけていただいて心から感謝を申し上げます。
昨日、報道があったパッケージでの沖縄の北部への移設案について、今日、県議会議長並びに県政に厳しく申し入れをしてきたところであります。県民は今、新たな琉球処分がやってくる、沖縄への新たな基地の押し付けは許さないという決意で燃えております。
私どもは30日に万余を超える県民を結集させて、この新たな沖縄への基地の押し付けについて厳しく抗議をしていく、このように思っております。そして、県政は今、大きな節目に立っているだろうと、このように思っております。是非とも稲嶺さんの姿勢がぶれることがないように、しっかりと県民に軸足を置いた間違いのない県政運営をしてもらうように厳しく申入れをしながら、改めて超党派の県民運動を確立していく、そのように今日確認をしてきたところであります。
お集まりの皆さん、本当にご心配をおかけします。そしてまた、日頃は多くのご支援をいただいていますことに心から感謝を申し上げます。県民は改めて厳しい局面に立ちながらも、この局面を何としても打破する、何としても打開をしていく、そのような決意で動いているというふうに思います。私ども労働団体も平和団体も、改めて気合を入れ直してしっかりとこれからの闘いを作っていく、そのような決意で今立っております。
是非とも東京と沖縄を結んで、全国を結んで、基地の強化を許さない、再び沖縄が戦争の防波堤となるようなことだけは許さない、このような決意で頑張っていきたい、このように思っております。
是非とも皆様の変わらぬご支援をいただいて、ともどもに頑張りたいと思います。電話で大変恐縮であります。このような形でアピールをさせていただきますことにお詫びを申し上げながらも、同時に心からの感謝を申し上げて沖縄からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。
抗議及び申し入れ
防衛庁長官 大野 功統 様
防衛施設庁長官 北原 巌男 様
2005年10月27日
労働運動活動者評議会
辺野古崎新基地建設を白紙撤回せよ!
日米安保強化の「中間報告」をするな!
昨日、日米両政府が在沖米軍基地−普天間飛行場の移設先を辺野古崎で合意したことを抗議すると共に計画を白紙撤回することを要求する。
日米両政府はこの間、10月29日に予定されている日米安全保障協議委員会(2プラス2)で在日米軍基地再編の「中間報告」を行うために協議を行ってきた。日本政府は、「中間報告」後関係する自治体に説明するとして、在日米軍基地再編、自衛隊基地再編交渉を秘密裏に行ってきた。
日米両政府の協議は、普天間基地の即時返還、「県内」移設反対、辺野古新基地建設反対を闘い抜いてきた沖縄人民を愚弄する行為である。日本政府は、口先で「沖縄の負担軽減」を言いながら、「県内」移設反対の意志を無視して辺野古崎に決定した。「沖縄の負担軽減」策と言われるものは、普天間飛行場の移設問題の決着が前提とされ、沖縄県南部の基地を県中北部の米軍基地に統合などと言うものであり、沖縄人民が求めるものではないことは明らかである。
在日米軍基地再編の「中間報告」とは、「冷戦」後の「対テロ」世界戦争や「地域紛争」に向けて即応能力を向上させる米軍の戦略転換であり、自衛隊との一体化をすすめるものである。その日米軍事一体化の矛先は、朝鮮民主主義人民共和国や中国に向けられており、沖縄は、その戦略拠点としてより重要拠点とされようとしています。このような在日米軍再編の日米合意は認めることはできないので以下、申し入れる。
- 10月29日の日米安全保障協議委員会を中止し、在日米軍再編の日米合意を白紙撤回すること。11月16日の日米首脳会談を中止すること。
- 普天間飛行場の即時、無条件返還をすること。
- 那覇軍港、牧港補給地区など即時、無条件で返還すること。
- 日米協議で沖縄人民を蹂躙したことを謝罪し、普天間飛行場の辺野古崎移設など「県内」移設を永久に放棄すること。
以上