辺野古からの電話メッセージ

当山栄さん(平和市民連絡会)


 東京の皆さんご苦労さんです。辺野古現地です。日が暮れるのが早くなってこちらも暗くなっております。

 今日、私たちはテントに陣取りながら、一方では、辺野古における現計画を見直していくという方向で日米政府がキャンプシュワブの沿岸域に絞りつつあるという状況の中で、日米の事務担当の調査委員が来まして、今日はヘリコプター4機で上空から調査をやっておりました。これに対して私たちは、船1隻を出して海上から監視行動を行いました。

 ヘリは沿岸案の滑走路の方向で飛んでみたり、あるいは陸上の方向で辺野古とか豊原、久志あたりを飛んでみたりという形での調査を2時間ほど行いました。そういう形で、いよいよ沖縄の辺野古にあくまでも押し付けようということが強まってきています。

 これに対して私たちは、大きくは10月30日の県民大会でそれを打ち返し、打ち破ろうということで、急な取り組みですけど反対の集会を目指して頑張るつもりです。同時に、今、岸本市長に怒っている市民の会というのを女性が中心になって立ち上げ、連日名護市役所に行って岸本市長の容認発言撤回行動をやっておりまして、ちょうど今日で8日目を迎えました。

 そういう形での行動も着実にやっておりますけど、今日、タイムスと新報の夕刊に岸本市長が3選出馬断念という報道が載っておりまして、99パーセント断念の方向に向かっておりまして、相手方の市長選挙も市長候補も混乱しつつある状況です。

 そういう中で、革新サイド、運動サイドにおいても候補者が2人立つとかいう形での状況がありまして、こちらも生みの苦しみを味わっているところであります。当面、来年1月22日の市長選挙が最大の政治焦点になり、テント村に結集する面々も是が非でも統一候補を擁してほしいという強い願いを持ってこの状況を見守っています。

 東京の皆さん、日米政府が狭い沖縄、狭い辺野古にあくまでも代替基地を作ろうとすることに対して、怒りを持って共に跳ね返していこうではありませんか。一緒に頑張っていきましょう。



総理大臣 小泉純一郎様
防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 北原巌男様

普天間基地の即時閉鎖を求めると共に辺野古を含む新基地建設に反対します


 辺野古現地では今も1年半に及ぶ海上基地建設阻止行動が続いています。一方この間の辺野古見直し報道は根強い阻止行動に揺さぶりをかけるかのようでした。いま米軍再編問題の「大詰め」に来て、日米両政府が沖縄県民に約束している「基地負担の軽減」をホゴにしようと企んでいることは大変な事態です。

 岸本名護市長は県民の8割以上が普天間基地の解決に辺野古や県内移設を望まないことを無視するかのように、「浅瀬案」を提案しました。米側はここぞとばかりに「地元が受け入れている」と強引に理由付けに用いて「浅瀬案」に引っ張ろうと政府に圧力をかけています。名護市長の業界と結託した発言は犯罪的といってよいでしょう。

 いまや日本政府は米側のいつもの<日米同盟にマイナスだ>との脅かしの態度に屈しようとしています。基地密度が本土の35倍という沖縄の現実を見て見ぬふりをする小泉政権は、もはやその責任能力のないことを露呈しているのではありませんか。95年の海兵隊少女レイプ事件に立ち上がった沖縄の怒りを忘れたのでしょうか。

 県民の頭越しにいま飛び交っている県内移設ありきの「内陸案」「浅瀬案」「沿岸案」は地元を翻弄するものであり、一刻も早く政府みずから撤回し60年以上にも及ぶ沖縄県への重圧を勇気を持って打開するべきです。

最後に3点を強調します。

○ 防衛庁、防衛施設庁はこの間ボーリング調査のやぐらの設置だけを見ても数多くの環境破壊と人命の危険の事実を体験しているはずであり、これらを生かした発言と姿勢をとるのが責務です

○ 来日したローレス米国防副次官が牧港やキャンプ瑞慶覧などの返還は普天間解決とセットだと言っているが、そもそもこれらの基地はSACOの返還合意に含まれている。仮に返還されても沖縄の基地負担は75%から70%になるだけ(05.8.13琉球新報)でいかにも負担軽減につながる幻想をふりまくのは許されません

○ ブッシュ米大統領のテコ入れ来日に強く反対します

2005年10月17日

NО!レイプNО!べ一ス女たちの会