辺野古からの電話メッセージ
当山栄さん(平和市民連絡会)
現地辺野古からです。皆さん大変ご苦労さんです。
こちらは、今日は台風の影響がありまして、こちらでは新たなヤグラ建設を阻止するための訓練をするつもりでしたけれども、今日は波の都合で訓練はできませんでした。
9月2日ヤグラを撤去して以来、相手方はボーリングのための具体的な作業は全くやっておりません。3回ほど海象調査をやっただけです。そういう意味で、今の政治状況の中で一時小休止をしているというのが現在のところです。
我々としては、今、海上縮小案、あるいはシュワーブ陸上案等が取りざたされていますけれど、これらを退けるためにも街頭宣伝行動も同時に並行的に追求するという考えを持っています。今後しばらくは、午前中は海上での訓練をやり、午後からはヘリ基地反対協のもとに名護市内での情宣活動を強化していこうとしております。
なお10月8日、午後5時から名護市役所前で緊急集会を持ち、海上縮小案を容認する岸本市長を厳しく糾弾しながら、県内移設を断固許さないそういう気運を作っていこうというふうに考えています。
東京とも呼応しながら、全国の皆さんとも呼応しながら県内移設阻止の気運を盛り上げ、10・21県民大会に繋げていきたいと思います。共に頑張っていきましょう。
防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 北原巌男様
普天間基地の即時返還、辺野古への基地建設計画の撤回を求める要請書
昨年4月19日、那覇防衛施設局が辺野古へのボーリング調査に着手してから既に1年5ヶ月以上が経ちました。しかし、現地住民や名護市民らの座り込み、あるいは海上阻止行動によって今なお調査には至っていません。このことの意味をあなたたちはまず何よりも受け止めるべきです。
新聞、テレビ等では、米軍再編の協議の目玉とも目される普天間基地の移設先が、キャンプシュワブ陸上かあるいは辺野古浅瀬か等の報道も見受けられます。どこまでが本当でどこまでが観測記事なのかわかりませんが、こんな声に振り回されるのはごめんです。そして求めているのはこんなことではありません。
冒頭にふれた通り500日を超える阻止行動や、沖縄県民の80パーセントを超すとも言われる人々が移設反対の意思表示をしているのです。また全国から阻止行動の支援に集まり続けることは、圧倒的多数が米軍基地に反対の意を表明し続けていることを意味していると思います。
これを無視し、基地のたらいまわしで沖縄に負担を強要し続けることは、決して許されるものではありません。
以前私たち戦争に反対する中野共同行動が提出した要請書でも、これを訴えましたけれども、あなた達は果たして誰に顔を向けているのでしょうか。もしかしたらあなた達は、米軍との共同が、日本の安全を保障するとそういうふうに言うかもしれません。そうであるならば2001年の米軍によるアフガン戦争以降、現在のイラク侵略に至るまで、最も死と災疫を振りまき、これに共同することで日本をも各地の人々に敵対させていることについて、どう考えるのかを示していただきたい。
もしそうでないならば、つまり沖縄を始め日本に住む人々に顔を向けるのであれば、即時米軍・米政府との協力体制を廃棄していただきたい。
私たちは以上の観点から差し当たり以下の2点を早急に要請します。
一 辺野古へのボーリング調査の即刻中止し、新基地建設計画を撤回すること。
一 普天間基地を即時無条件に閉鎖すること。
2005年10月3日
戦争に反対する中野共同行動