辺野古からの電話メッセージ 安次富 浩さん(ヘリ基地反対協)


 東京の皆さん防衛庁行動お疲れ様です。去った9月4日の700名余りの防衛庁包囲成功、本当にありがとうございます。

 今、辺野古では4箇所の単管が台風対策の名の下に撤去されて、現在、施設局側は作業の再開を見合わせている状態です。

 私たちは、施設局サイドが10月以降作業再開を目論むということもあり得るので、毎日カヌー練習をしたり、次の闘いに備えているところです。

 今、キャンプシュワブ陸上案とか、あるいはリーフ内への工期縮小という形で新聞を賑わしていますけれども、こういう動きに私たちは一切惑わされず、日本政府が辺野古海上基地を断念するまで現場で闘いを続けていきます。私たちとしては、これからも辺野古に新しい基地を作らせない、さらに辺野古の海の自然を守っていく、そういう立場を堅持し、次の世代の子供たちに美しい海を引き継いでいく、あるいはジュゴン保護区によってジュゴンを増やしていく、その事業を引き継いでいく、そういう闘いをこれからも進めて行きたいと思います。

 この間、アメリカは人権外交とか民主主義の確立等と言って、アフガン、イラク戦争をしかけてきましたけど、沖縄においても韓国においてもあるいはハワイにおいても、米軍基地があるかぎり人権侵害、あるいは環境汚染というのは続いてます。さらにアジアにおいて米軍基地は必要がない代物であるということがもう明白になってきています。

韓国民衆も米軍基地の返還を求めて今闘っているところです。私たちは韓国、日本、沖縄と結ぶ闘いを、アジアから米軍基地がなくなるまで、皆さんと一緒に手を取り合い団結し共同闘争をこれからも作り上げていきたいと思います。

 辺野古での海上基地を日本政府が断念するまで、後一歩の闘いを全国の支援の輪をいただいて頑張っていく、そういうつもりでいますのでこれからもご支援よろしくお願いします。



防衛庁長官 大野功統さま
防衛施設庁長官 北村巌男さま

辺野古への新基地建設計画の白紙撤回と普天間基地の即時閉鎖・無条件返還を求める要請書


 昨年4月に新基地建設に反対する座り込みが開始されてから今日で519日、そして9月の海上阻止行動の開始から数えて一年余りになります。その間一貫して行われてきた政府・防衛庁・防衛施設庁の違憲・違法のボーリング調査に抗議するとともに、辺野古への新基地建設計画の白紙撤回と普天間基地の即時閉鎖・無条件返還を、私たちはあらためて求めるものです。

 今月初め、辺野古の海に設置されていた櫓がすべて撤去されました。そもそもこの櫓は、防衛施設庁自ら作成した作業計画に記された3〜4週間という設置期間にすら反して建てられつづけてきたものです。この間は櫓が傾斜しており、倒壊の危険が再三に渡って指摘されてきました。そのことのみを見ても施設庁の基地建設計画の破綻は明らかであるにもかかわらず、人命無視の作業をこれまで強行しようとしてきました。さらに施設庁は、櫓の再設置の意向を示してさえいます。私たちはボーリング調査の即時中止一櫓の再設置をしないことを強く要請します。

 また、この間の米軍再編協議において、日米両政府が辺野古への新基地建設案として新たに㈰キャンプ・シュワブの陸上部分への建設、㈪キャンプ・シュワブ付近の海上リーフ(環礁)内への建設の2案を検討していることが報道されています。

 陸上への建設案は、訓練移転に伴う基地被害の増大は必至であり、「辺野古に普天間基地をもってくるようなもの」との指摘すらされています。また、リーフ内建設案は、現行の辺野古沖の基地建設位置をキャンプ・シュワブ方向に陸側に寄せ、水深1メートル程度の浅瀬に建設するものとされています。これは辺野古住民の生活場所の目の前に新たな基地をつくるものであり、基地被害の増大に加え、人々の生活とそれに欠かすことのできない海を破壊するものです。現在、沖縄の8割もの人々が辺野古への新基地建設に反対している中で、住民の意思を無視し尽くしたこうした協議が粛々となされていること自体に私たちは怒りを覚えます。

 沖縄に新たな基地建設一刻も早く辺野古への新基地建設を断念し、計画を白紙撤回すること、普天間基地の即時閉鎖・無条件返還を強く要請する。

2005年9月19日

明治大学駿台文学会