辺野古からの電話メッセージ

当山 栄さん(平和市民連絡会)


 防衛施設庁前の皆さん今晩は。辺野古現地から報告いたします。

 先週木曜日、21日、台風5号のために設置していた足場を支える支え棒を撤去しました。これは台風5号の対策のための支え棒だったんですけど撤去しました。翌日、22日金曜日には、大型台船を設置するための固定ブイ、錨を以前設置してありましたけれども、それも引き上げていきました。

 そして台風7号が接近する中で、今度は、今日ですね、新たにまた支え棒を設置するという非常に矛盾した行動を当局は取っております。今日は波も荒くて、支え棒を設置するにも困難を極めましたけれども、午前中に終わりまして、作業は午前中に終わり、我々もテントで待機しながら今後の方向性を話しました。

 港への出入りを自粛する中で砂浜からの出入りを余儀なくされていますけれども、それには少々不便を感じていますけれども、ちゃんと克服してヤグラへの出港体制は十分体制を整えております。

 これから夏休みも入り若者達が増えてきておりますし、また、先週の伊芸での実弾演習阻止県民大会に1万人が集まったということからもおわかりのように、基地をめぐる県内の動きは活発化してきております。

 9月の中間報告までに我々は、決着をつけるべく更に体制を強化し、場合によっては県民大会、あるいは嘉手納基地包囲行動と、そういう方向を追及していこうというふうに考えています。

 現地辺野古においては、8月31日が500日目に当たります。そういう意味でヘリ基地反対協としては500日目の集会を企画していくところであります。一緒になってともに頑張っていきましょう。

 ご苦労さんです。



防衛庁長官     大野 功統 殿
防衛施設庁長官 山中 昭栄 殿

2005年7月25日


沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック

抗議・申入書


 私たちは昨年4月以来、貴職に対して再三、ボーリング調査の中止・辺野古新基地建設反対を申し入れてきたが、いまだに調査強行が画策されている。それも早朝に調査開始しようとしたり、夜間にこっそり作業しようとしたりの連続である。

 貴職は、調査が遅れているのを反対派による妨害のせいにしている。しかし事実は違う。何らの説得力もないのに、一方的に辺野古の海をうめたてて住民の生活を破壊しようとしているところに、調査の困難があるのだ。筋を通して堂々と説明した上で調査・建設ができないのならば、今すぐ断念し、白紙撤回すべきだ!

 また辺野古海域で沈没した水陸両用車は、事故後実に42日も過ぎた去る7月15日に調査が行なわれた。その結果、サンゴ破壊が確認された。事故後も放置し油を海上に流出させしかもサンゴ破壊するとは、まったくたいした「よき隣人」ぶりだ。

 去る7月22日、那覇市で辺野古新基地反対の道ジュネー(「行進」)があった。「子供たちのために平和な未来を」という沖縄県民のこの声に、貴職は耳を傾けるべきだ。さらに去る19日、金武町キャンプ・ハンセンレンジ4の都市型戦闘訓練施設での「実弾射撃訓練反対」をスローガンにした県民大会(参加者一万人)でも<米軍基地があるから生活が脅かされる>との声が多数あがった。全住民から嫌われるようになってしまってはとても「軍隊があるから平和ができる」などとは言えない。

 銃剣とブルドーザーで住民を追い出して基地をつくっておきながら、米軍司令官が「誰もいない所に基地をつくったのに人が集まってきた」と述べた。そんなことさえ知らない米軍と同盟している貴職は恥ずかしくないのか?

 私たちは沖縄県内での事件・事故の根源=米軍基地と、そのために土地提供している貴職に抗議し、下記の通り申し入れる。



一、辺野古でのボーリング調査・新基地建設を中止せよ!
二、辺野古での水陸両用車によるサンゴ破壊をやめろ!  同車による訓練はやめろ!
三、金武町の都市型戦闘訓練施設での実弾射撃訓練をするな!