辺野古からの電話メッセージ
平良夏芽さん(平和市民連絡会)
お集まりの皆さん、お疲れ様です。ほんとうにいつもありがとうございます。辺野古からの報告をさせていただきます。
先週9日に米軍の水陸両用車が私たちの目の前で沈没した後、施設局側は、業者は何度か私たちの所に作業の継続を申し入れてきたのですが、とにかく目の前に沈んでいるこの水陸両用車、油を垂れ流している水陸両用車、この撤去あるいは撤去計画を明らかにしない限り何の交渉にも応じないということで突っぱねています。
先週1週間は、梅雨前線の影響でかなりの豪雨と雷がありまして、殆ど彼らも海に出ることができない状況でした。で、今朝は雷注意報が出ていなかったものですから、私たちはヤグラに陣取って彼らを待ち受けていたのですが、彼らは車8台でキャンプシュワーブの中まで来ていましたが、結局私たちが各ヤグラを守っていたために海に出てくることすらできていない状況です。
人数はここの所減ってきてしまっています。阻止行動に参加する人数は減ってきてしまっていますが、先週新しく購入されたゴムボートが威力を発揮していまして、このゴムボートが辺野古の海を走り回っていますので、阻止の力は全然弱まっていません。このボートで色んなことを阻止できていける、これからもやっていけるというふうに考えています。
この後6・23でまた全国の人たちが沖縄に来ます。この人たち2、3日かもしれませんが、また一緒に阻止行動をして頑張っていけば、そのうち大学が夏休みに入ってまた学生達が多く駆けつけてくださるんじゃないだろうかとというふうに期待しています。
とにかく人数が少ない状況ですけど、私たちは頑張って止め続けています。東京の皆さんも頑張って施設局に、そして日本政府に働きかけて1日も早い白紙撤回、完全な白紙撤回を勝ち取っていきましょう。本当にありがとうございます。お疲れ様でした。以上報告です。
2005年6月20日
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
防衛庁長官 大野 功統 様
防衛施設庁長官 山中 昭栄 様
労働運動活動者評議会
国税をネコババする企業を一切の国家事業から排除し、ボーリング調査中止を正式表明せよ
うら面の新聞記事のように「パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)」は、「国民」の血税をネコババしていることがわかった。
この大手コンサルタント・PCIは、辺野古でボーリング調査を請け負っている企業の一つである「パシフィックコンサルタンツ(PC)」と系列会社である。
外国ではPCIが、国内でPCがと、分担している。
別会社とは言わせない。東洋経済の「日本の会社76000」(05年)によるとPCIもPCも、同じ住所、同ビル(京王せいせきC館)である。ちがうのは、PCIが8Fにあるぐらいだ。
防衛庁、施設庁は、国会やマスコミでSACOの破綻や辺野古の見直しをもらしているが、今だ正式に辺野古海上巨大基地の建設中止を表明していない。
普天間飛行場の辺野古移転見直しは、県内移設の基地たらいまわしにすぎない。
日米両政府は、在日米軍再編・強化や、自衛隊役割強化等々の秘密協議をやめるべきだ。
われわれは、防衛庁と腐敗・ネコババ企業の癒着を許さない。あくまでも責任を追及する。
防衛庁・施設庁は、今こそパシフィックなどボーリング調査のコンサルタント企業の出入りを禁止せよ。JACAや外務省は、すでに禁止しているぞ。
辺野古ボーリング調査を中止し、新基地建設を断念せよ。
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
防衛庁長官 大野 功統 様
防衛施設庁長官 山中 昭栄 様 ピース・ニュース
名護市辺野古のボーリング「作業」の中止を求める申し入れ書
政府・防衛施設庁による、名護市辺野古沖でのボーリング調査のための「作業」が、地元の方々をはじめとする多くの反対の声にもかかわらず、暴力的に続けられています。 このため地元では、生命の危険まで覚悟しながら監視・抗議行動が続けられています。私たちの血税を使ったこのような無謀な計画、計画遂行の暴力的行為を国民として見過ごすことは出来ません。
報道によると普天間基地の米海兵隊ヘリ部隊は嘉手納基地に統合移転される案が有力とのことです。辺野古での基地建設がいまや全く破綻をきたしていることは明白です。辺野古の海は、サンゴやジュゴンの生息など、貴重な自然の宝庫でもあり、このような自然の破壊や、地元住民の生活破壊を前提とした基地建設など到底、許されるものではありません。政府・防衛施設庁はただちに辺野古でのボーリング調査を中止し、新基地建設を断念すべきです。
普天間基地返還をうたった1996年のSACO合意は完全に破綻しています。辺野古への新基地建設や嘉手納移転を前提とした「返還」とは県内移転でしかないことが明白であり、沖縄県民の米軍撤退、基地返還の願いとは相容れないものです。
現在、在日米軍の再編が進められており、普天間基地の「移転」はそれらとも関連しています。普天間基地の移転は米軍の再編強化のためであって、沖縄の人たちの基地被害を解決するものでないことも明白です。私たちは米軍が沖縄から撤退しない限り、問題の解決にならないと考えます。
また、沖縄以外の在日米軍基地再編の動きについても同様です。現在、米第1軍団司令部のキャンプ座間への移転など、在日米軍の再編強化の動きが取りざたされています。米軍撤退の要求に逆行する沖縄や本土の在日米軍再編は、負担軽減どころか、ますます地元住民に犠牲を強いるものです。
私たちは、米国によるイラクへの軍事侵略、占領に反対し、またそれに加担する自衛隊のイラク派遣にも反対してきました。在日米軍の再編は、自衛隊の海外派兵の動きとも連動した、日米軍事一体化を一層進めようとする動きでもあります。私たちは、米国の侵略戦争への協力・加担を強化する動きに反対する立場からも、辺野古への新基地建設に反対し、米軍の撤退、基地返還を要求します。
私たちは、次のことを強く求めます。
一 辺野古におけるボーリング調査を直ちに中止すること
一 辺野古への軍事基地の建設を断念すること
一 沖縄県内への普天間基地移転に反対し、基地撤去を要求すること
一 キャンプ座間への米第1軍団司令部移転に反対すること
一 その他の在日米軍の再編に反対し、在日米軍撤退を要求すること
一 イラクから自衛隊を撤退させること