辺野古からの電話メッセージ
大西照雄さん(ヘリ基地反対協)
ご苦労さんです。
先週は台風4号の影響で一切作業はありませんでした。今日は午後から作業船が出ておりますが、何にもしておりません。それから先週に水陸両用戦車が沈没をして、彼らは対策に困っているようです。
今日は沖縄県議の野党の皆さん、18名中16名が現場に来て激励をしました。
明日以降ですが、かなり天気が崩れそうです。雨季の最後で、大雨と風が予想されていますから、明日も彼らは苦しいと思います。
夜間作業については、皆さんを始め全国のいろんな団体が防衛施設局等の交渉をして、実質的に夜間の作業は行われないことになりました。先週は土日もやっておりませんから元の形に戻った感じもいたします。
もう第一ヤグラのエンジンはかなり腐食しておりまして、彼らは撤去すると言っております。もうこの単管ヤグラ、8ヶ月になるんでしょうか、ボーリングができる状態ではないことが明白になり始めています。
今、辺野古の闘いは現場だけではなくてあらゆる所で行われていることが大きな力になっております。引き続き東京でも行動、特にこちらで問題が起こった時に防衛施設庁をいじめていただきたいと思います。今、争点は沈没した水陸両用戦車、これは油漏れもしておりますから、これについて撤去させることがまた彼らを揺さぶることになると思います。
情報によると、引き上げ船及び揚陸艦、エセックスが同時に出ているという情報を得ています。一種の訓練でしょうけれども、自らこけていく姿が見える感じがいたします。
共に現場も、全国の各地も、共に頑張りましょう。
名護市辺野古のボーリング「作業」を中止し、やぐらを撤去せよ
内閣総理大臣 小泉純一郎 殿
外務大臣 町村 信孝 殿
防衛庁長官 大野 功統 殿
防衛施設庁長官 山中 昭栄 殿
那覇防衛施設局局長 西 正典 殿
2005年6月13日
ピースサイクル三多摩ネット 代表 大森 進
米軍による事件が沖縄で相次いでいる。FA18戦闘機が嘉手納に緊急着陸。HH80ヘリが久米島の農業道路に不時着、4日間駐機。キャンプシュワブの水陸両用車の民間地進入、その後高速道路の橋を破壊。そして海上基地予定地の辺野古さんご礁リーフ内で水陸両用者が沈没、オイル流出。いずれもさんご礁を破壊。私達は自然を破壊し大量殺人を行う危険な海上軍事基地の新たな建設の中止を求める。
街の中に銃弾が飛んでくる金武町キャンプ・ハンセン「レンジ4」の都市型戦闘訓練施設完成を聞いて、住民は「県民の命を虫けらのように扱う施設は閉鎖・撤去しかない」と施設使用を断固として糾弾し、反対している。
首相、防衛庁長官、施設庁長官、または那覇施設局が一度でも、沖縄の米軍事故現場にその日のうちに駆けつけたことがあるだろうか?日本本土の佐世保では、追突事故の米兵を日本警察が逮捕後、米軍MPが連行を阻止し追突犯人を連れ去っている。勝手気ままにふるまう米軍は、いよいよ本土、厚木基地に第1軍団の司令部をおくという。政府はいったいどこまでアメリカ政府の泥沼戦争と米軍基地使用に盲目的にしたがうというのか。
私たちは、東京西部、三多摩の広大な米軍ヨコタ基地を、「はらっぱ」にもどし、市民に返還することを求める。在日米軍基地は、憲法違反であり、米軍基地の縮小と全面返還への政府の方針なくしては、住民の生命と財産の安全とはありえない。一切の米軍再編強化に反対する。同時に、沖縄県名護市辺野古のさんご礁の破壊・ボーリング調査の即時中止、ヤグラの即時撤去を求める。
われわれは、1995年の米兵による小学生暴行事件を忘れない。昨年8月のCH53D大型輸送ヘリ墜落事件は、米軍が住民の生命財産の安全を脅かしていることを明らかにした。5月15日の普天間基地即時返還基地包囲は住民の怒りの大きさを示した。依然として政府は米軍による沖縄の無制限使用を認め、防衛庁・施設庁・外務省は怠慢の果て、大手土建業界の支援以外に何もしていないではないか。これは対在日米軍政策と対米外交政策の破綻であると考える。アジア各国の民衆は、諸君の先輩が犯した侵略戦争、植民地支配の歴史を、日本政府が認識していないことに大きな怒りを表した。また沖縄切捨て政策に住民は怒りを膨らませている。
戦後60年間の重大な反省をもって、対米政策を見直し、米軍の殺戮による世界支配に追随することをやめ、アメリカ政府に米軍基地縮小と全面返還を明示的に求めること。
自然破壊と戦争以外の何ものでもない「辺野古沖の海上基地建設」をただちに白紙撤回するよう求める。以上