辺野古からの電話メッセージ
大西 照雄さん(ヘリ基地反対協)
今日は天候も悪くて雷注意報も出て、しかし、朝から、第一陣は5時半からヤグラに配置をして、6時半に再配置をして今日の行動を組みました。いま、これから私も海上に出て船で泊まるんですが、今日の動きとしては向こうのほうも雷注意報でかなり動きは鈍かったです。
これまで夜間、24時間体制に入ってずっと夜間まで続いているわけですが、ある意味では過酷な闘いだと言っても過言ではないと思います。
昨日の新聞を見ると山崎拓が小池環境破壊大臣と一緒に沖縄に来て、自民党県連の中で講演を行っています。嘉手納統合案、それから空中給油機、P3Cとの鹿児島移転、そういう方向で進められているんだという報道です。これについては今日の沖縄タイムス、琉球新報が、社説の中で県内移設反対が県民の総意だってことでの反論を行っています。
明日も天気が悪いんですが、海上での闘いはやっぱり続けなくちゃいけないと思っています。今一番怖いのは、雷なんですね。我々は雷と闘っているわけではありませんので、一番生命を安全にしてしっかりと雲や風など読みきって犠牲者を出さないために最大の努力をしたいと思います。
これから、だいぶ夕闇が迫ってまいりましたが、これから私は船で、第一ポイントの所で船を付けてそこで宿泊することになります。
東京での行動、いつもご苦労さんです。皆さんの闘いが必ず実を結ぶと思っていますので、今後とも東京と辺野古、各地が連帯をしてがんばりましょう。
2005年5月23日
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
防衛庁長官 大野 功統 様
防衛施設庁長官 山中 昭栄 様
名護ヘリポート基地に反対する会
代表 茂野光達
辺野古へのボーリング調査の中止と基地建設断念を求める要請書
沖縄の名護市辺野古沖、単管足場の上で夜を過ごさなければならない住民の痛みを覚えます。その痛みが少しでもやわらぎますように。
夜間まで作業員を繰り出してボーリング調査を進めようとする防衛施設庁の横暴…それは、弱き者を足蹴にし、踏みにじる政府の姿勢そのものです。命を脅かす恐ろしい軍事基地を、小さな村に力ずくで押し付けていく政府の驕った姿勢に怒りを禁じえません。
単管足場に座り込む住民が突き落とされるのを目の前にして、まるで素知らぬ顔をする那覇防衛施設局の職員より、テントで座り込むお年寄りの沈黙にこそ、真実があるのです。辺野古に建設されようとしている米軍基地が、住民の安全を守るものではなく、未来を負の遺産で塗りつぶすものでしかないことは明白です。
「地元の実情や、座り込みをしている方々の強い阻止の決意、ご苦労をよく理解している」(5/16衆議院予算委員会での小泉首相発言)のであれば、ボーリング調査の中止にしか道が残されていないことを知るはずです。
普天間基地の返還を5年から7年後とした1996年のSACO合意が、今や崩壊していることは明らかです。米軍の再編協議が進む中、「辺野古見直し」の声は、内外で日増しに高まっています。
ボーリング調査のための作業続行は、長きにわたる沖縄差別の過ちを再び歴史に刻むこと。取り返しのつかない愚行です。
辺野古で座り込む人々が、「本土」に突きつけている基地NOという固い意思を、正面から受け止めて下さい。命をかけたそのメッセージが、為政者たちの心に早く届きますように。
今、この時にこそ、英断が求められています。新基地建設を断念し、普天間基地を無条件で返還する勇気を政府は持ってください。辺野古を戦いの場ではなく、ジュゴンをはじめ、全ての生き物が命豊かに育まれる場に戻して下さい。
住民の心に刻まれてしまった傷が、もうこれ以上、広げられることがありませんように。
私たちは、次のことを強く求めます。
一 辺野古におけるボーリング調査を直ちに中止すること
一 辺野古への軍事基地の建設を断念すること
防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 山中昭栄様
抗議申し入れ書
わたしたちアジア共同行動日本連絡会議は、防衛庁および防衛施設庁に、名護市・辺野古沖のボーリング調査を即時中止と普天間基地の無条件即時返還を求めます。
山中長官。すぐに作業を止めさせなさい。
日本政府が昨年4月19日に作業を力ずくではじめて1年以上経ちました。この間、あなたたち防衛施設庁のウソとペテンと暴力は1日も止まっていません。4月26日には言語道断・厚顔無恥・人命無視の夜間作業を始めました。この唾棄すべき暴挙は今も続いています。私たちの弾劾と怒りを、山中長官、あなたと、目の前にいる受け取り担当の人をはじめとする全職員に真正面から直接叩きつけます。
山中長官。あなたの判断と指揮と責任の下で何が行われてきましたか。初めから結論ありきで地元の人たちの怒りを買った事前の説明ならぬ説明。デタラメな時間をわざと、わざとマスコミで流しての作業ヤード設置の目論見。口先だけの環境配慮。去年の秋には、請負業者が阻止行動を行うダイバーの酸素ボンベをはずし、座り込みをする人たちを海に落としました。けが人が出て病院に運ばれました。もう少しで人が死ぬところでした。重大な事故です。
そしてついに、山中長官、あなたは常識というものをすべて捨て、海上での夜間作業に突進しました。反対する辺野古の人たちはもちろん、あなたの責任の下で暴力を振るってきた作業員が死ぬかもしれない危険にさらされてもいい、どうなってもいい、という判断をあなたは下したのです。環境どころか人命に対する配慮などない、いや、あなたはできないのです。
5月18日に国会であなたはこう言いました。
「夜間のそういった作業そのものが、場合によったら危険を誘発するということにもなりかねないという風にも考えられます。現時点において、夜間において安全に作業をなし得るのかどうか、かなり困難だろうと考えております。」
山中長官、今頃何を言っているのですか!そんなことも事前に知らなかったのですか。それでは長官失格です。少なくとも、危険の可能性があり、安全な作業が困難だと自分で言っているのですから、「住民を監視するため」といった見え透いた恥ずかしいうそを即刻撤回し、今すぐ作業を止めさせなさい。工事についてよく知らず、現状を正しく把握できず、何も反省せず、何も捉え返していない人に、生活に重大な影響を与える政策を遂行する資格はありません。傲慢で高慢で厚顔無恥で鼻持ちならない、そして日本がとんでもない国であることを日々世界に発信しているあなたと防衛施設庁の全職員のことが、私たちは心の底から恥ずかしいです。
山中長官。あなたがこれまでやってきたこと、今もしていることは何ですか。
ウソとペテンと暴力です。
普天間基地の無条件即時返還とあわせ、名護市・辺野古沖のボーリング調査を即時中止することを、山中長官、恥を知らないあなた本人に改めて要求し、申し入れます。
2005年5月23日
アジア共伺行動日本連絡会議