辺野古からの電話メッセージ
当山 栄さん(平和市民連絡会)
東京の皆さんご苦労さんです。こちらは現地、辺野古です。今、我々も海上行動から終わったところです。
昨日、火曜日、大混乱した一日でした。相手方は午前4時から、未明の4時から工事をして、これを我々が発見したのが5時半、現場に駆けつけたのが6時半です。
彼らは自ら作った日の出後1時間後からの作業予定を破って、闇討ち的に事業を強行してまいりました。彼らの方針は第1ポイント、第5ポイントで掘削作業を強行するという方針でした。我々は彼らのそのような方針を、急遽単管に駆けつけ登ることによって全面的に阻止することができました。
彼らがやったのは第1、第3、第5のヤグラに、新たに金属製の金網をかぶせるということでありました。私たちがそこに着くまでにボーリング機材が運びこまれていました。しかしながらボーリングの作業を全面的に止めることができました。彼らのこのような行動を絶対に許せんということで決起し、ボーリングを止めることができました。
そして今日の体制を整えるために、昨夜11時から4つの単管に25名が陣取り、徹夜をして警戒態勢を取り今日に結び付けました。
彼らは昨日の強行方針の失敗があって、今日は船が9隻体制に激減し、通常のメンテナンスをやるというはめに追い込まれております。私たちは今日も万全の体制を取り、一切の作業を阻止することができました。
皆さんも東京において、昨日環境省に出掛けていって、このような闇討ち的な強行方針に対する抗議と施設庁への指導を強く求めた行動がありまして、こちらとタイアップした行動として高く評価します。皆さんも大変ご苦労さんでした。
明日までが今週いっぱいの勝負です。次は連休になります。共に気を引き締めてボーリング中止まで頑張っていきましょう。
防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 山中昭栄様
那覇防衛施設局局長 西正典様
抗議・要請書
那覇防衛施設局の昨日の横暴を糾弾します!
辺野古でのいっさいの作業をただちに中止し、計画の白紙撤回と普天間を閉鎖・返還の実現を強く要請します!
昨日4月26日、早朝からの工事強行の知らせを電話・メールで受け、ことばもないほどの悲しみで一杯です。辺野古での座り込みから9年、そして更に、昨年4月19日、あなた達がボーリング調査を強行しようとしてから更に1年、これほどの強い阻止行動と世論の広がりを前に、あなた達はなお、ボーリング調査の強行を目論んでいるとは、何という愚かなことでしょうか!この期に及んで何のために?このような愚かな政策に固執するのですか?しかし、これはもはや政策とは呼べません。取り返しのつかない破壊活動を、なぜ、やめようとしないのですか…?もし、一箇所でも、一センチでも海底に穴をあけるなら、あなた達の暴挙は歴史上重大な禍根を残し、その責任は世界の世論から永久に問われ続けるでしょう。
辺野古の人々の「基地建設にNO!」の声は、全国の私たちの良心を揺さぶって行動を促し、そして更に私たちそれぞれの回りには、「辺野古に基地建設NO!」の思いをもつ、実にたくさんの人たちが増え続けていることを実感しています。彼らの多くは、仕事を持ち、あるいは子育て中だったり、介護の毎日だったり、病気や高齢で、ここには来られない人たちが、辺野古の思いを更に伝え続けています。世論の広まりを築いたのは、まさしく辺野古で「基地建設にNO!」という阻止行動を続けてきた人々の"正義"です。そして「辺野古への基地建設は間違っている」という声はこれからもますます世界中に拡がり続けるでしょう。
この間、私たちは、何度も「要請書」を書いて、あなた達の良心に訴え、何度も交渉の場であなた達「辺野古基地建設計画」の正当性を問い質してきました。しかし、未だに誰もが納得するような説明を受け取っていません。しかしこのまま、あなた達が強行しようすることは、私たちにとってばかりか、あなた達にとっても危機的状況であることに違いありません。
今がチャンスです。正しい政治を行ってください。人々の声を冷静に受けとめてください。
利権・金権・権力の亡者になって目や耳を曇らせないでください。強い者=正義の時代は遅かれ早かれ終わりを告げます。その時、責任を問われるのは、一握りの権力者以上に、その悪政を盲目的に、あるいは進んで、あるいは嫌々ながら支えた無数の人々であることは、歴史に目を向けるまでもなく明白です。権力を忠実に支えて来た人が真っ先に権力から消される、という赤川次郎のコワーイ小説が、荒唐無稽どころか、最近、とみにリアリティを感じるのは、私だけでしょうか!
繰り返します。まず、作業をただちに中止して、見直しの作業に入る段取りを作ることがあなた達に課せられた緊急の課題です。
2005年4月27日
うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会
2005年4月27日
ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)
加藤 宣子
防衛庁長官 大野功統殿
防衛施設庁長官 山中昭栄殿
ジュゴンの棲む豊かなちゅら海を壊さないための要請文
昨日26日深夜から早朝に作業を行った那覇防衛施設局及び受注業者の行動は目に余るものがあります。昨日から今日も24時間体制でボーリング調査の阻止行動を行う住民たちの意志・祈りを理解する力がないのでしょうか?彼ら、そして私たちは、ジュゴンの棲む豊かなちゅら海を壊し、人を殺し、地球を破壊するための「基地」建設そのものに対して異議申し立てをしているのです。環境配慮事項を守っていれば、作業計画どおりであれば、基地建設を行っていいというレベルの話ではありません。
政治の方で辺野古見直しの発言が出てきているにもかかわらず、今日、施設局に電話をしたところ、広報室の中村氏は「事業主である那覇防衛施設局は、事務処理上の主体であって、(防衛施設局からの)指示は出ていないので、作業を止められない」とのことでした。辺野古の現場や那覇でこの事業に関わる人には、辺野古の海をちゅら海と感じ、未来に残していきたいという「人間としての感情」はないのでしょうか。防衛施設庁や防衛庁の役人さんたちには、平和な日本や世界を望む心はないのですか?
沖縄では、戦後の焼け払われて何もなかった時に、海から生きる糧をもらったと聞きました。辺野古に広がる海は、ジュゴンを始め沢山の生物が生息するさんご礁の豊かで美しい海です。住民を始め、日本中・世界中から阻止行動・座り込みに参加した人は30000人を越えたと聞いています。辺野古を訪ねるのは難しくても、この問題に関心を寄せ、基地建設をとめたいと考えている人たちが世界中に広がっています。
以下、3点を要請します。
1. ボーリング調査と辺野古への基地建設を止めてください。
2. 代替なし普天間基地返還をUS政府に求めてください。
3. 武力ではなく、正義と信頼による「防衛」活動を行ってください。