辺野古からの電話メッセージ

当山栄さん(平和市民連絡会)


 東京の皆さん今晩は。辺野古現地から報告いたします。

 先週21日、私たちは万全の体制で闘いを準備しました。20日には80名が海上行動、翌21日には約120名が海上行動を行うことによって、パシフィックとサンコーがそれぞれ新たに一つずつヤグラを作ることを完全に阻止して完勝しました。

 今週に入って、再び彼らが単管足場を築くかどうかが焦点でした。ところが彼らは今日は、船は7隻、単管も載せずに作業を開始しました。そういう意味で先々週の状況に逆戻りし、今日はメンテナンスだけを行うという形で終わっています。

 今日は海も穏やか、日も照り、もうちょっとで夏という状況を迎えております。

 今日の状況からして、今週いっぱいはそういうメンテナンスで終わるんじゃないかという見通しもなっております。

 東京の皆さん、今週いっぱい乗り切れば、後連休に入り5・15普天間基地包囲行動の盛り上がりを作っていきます。今週警戒態勢を堅持しながら完全に工事を阻止していきたいと思います。共に頑張っていきましょう。



防衛庁長官     大野功統 殿
防衛施設庁長官 山中昭栄 殿

2005年4月25日

沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック
代表 上原成信

ボーリング調査を直ちに中止し、辺野古への新基地建設計画撤回せよ!


 那覇防衛施設局は地元住民と全県・全国からの反対の声を無視して、海底掘削作業を強行しようと画策している。

 沖縄タイムス社が行なった緊急アンケートでは、県が基地負担軽減の柱に据える「海兵隊の海外移転」を沖縄県内の52市町村のうち9割近くが評価しており、県内世論が辺野古移設に反対であることは明白である。

 稲嶺県知事も訪米して沖縄の基地負担を米国政府に訴えてきた。岸本名護市長も、飛行協定締結など七条件抜きでは辺野古移設は認められないと表明している。

 山中昭栄防衛施設庁長官は去る4月14日、参議院議員会館での講演でSACOの最終報告は「行き止まりになった」と、自らSACOが既に破錠していたことを認めた。2002年12月の「2+2」で別のレールをひき直した、と講演した。

 SACO最終報告による普天間基地の「東海岸移設」は既に日米の合意ではなくなっていた。レールをひき直したという「2+2」でも辺野古移設が合意されたとは発表されていない。
 辺野古移設は閣議決定されたというが、日米合意がない決定だったことになる。

 もはや、防衛庁・防衛施設庁による辺野古への普天間移設計画は完全に崩壊した。宜野湾市民を中心とする周辺住民の生命に、今後10年も危険を及ぼし続ける辺野古移設計画はまったくありえない。

 沖縄に基地を集中させて沖縄県民を基地の重圧下におくという差別政策はもはや許されない。

 辺野古での海底掘削作業は直ちに中止し、新基地建設計画は白紙撤回せよ!