沖縄に新しい米軍基地はいらない デモ 集会&コンサート

2005年4月16日(土)上野水上音楽堂(東京)



◇フォーラム平和・人権・環境


 上野水上音楽堂に集まった皆さん。

 ヘリ基地建設とボーリング調査に反対する皆さんの行動に、心より敬意を表します。

 平和フォーラムは沖縄米軍基地の縮小・撤去を求める取り組みを、平和運動の最重要課題としています。昨年末からは「普天間基地の撤去、辺野古移設反対、都市型戦闘訓練施設の建設中止、日米地位協定の抜本改定」を求める署名活動に取り組み、58万筆を国会に提出しました。2月24日には「沖縄から基地をなくそう!2・24集会」を星陵会館で開催し、3月30日には野党国会議員に働きかけて「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」を結成しました。現在は、5月12日から行われる沖縄平和行進と、5月15日の普天間基地包囲行動を成功させるために、全国各地で準備を進めています。また秋には、沖縄から日本からアジアから米軍基地を撤去するために「10・21国際反戦・反基地集会」を開催します。

 いま米国は、「世界的国防態勢の見直し」を推進しています。在韓米軍や在欧州米軍は削減される一方で、在日米軍は再編・強化されようとしています。米国は日本を、アジア太平洋地域に軍事介入する際の出撃基地にしようとしているのです。今現在も、在沖縄の海兵隊はイラクに派兵されて占領と戦闘に従事し、またフィりピンではゲリラ掃討作戦に参加しています。沖縄と日本を侵略の拠点にしないために、在日米軍基地の再編・強化に全力をあげて反対しなければなりません。

 在日米軍再編に関する日米合意は、秋にも行われるといわれています。東京では本日の集会を、沖縄現地では平和行進と5・15普天間基地包囲行動を契機に、反戦・反基地の大きな運動を作り出しましょう。軍事強化を進める日米政府との対決に勝利しましょう。

 平和フォーラムは、沖縄で闘う労働者・市民、本日の集会に参加した仲間の皆さんと連帯し、普天間基地の撤去を実現し、辺野古移設を阻止するために全力で取り組みます。

 皆さん、ともにがんばりましょう。



◇全国労働組合連絡協議会(議長 藤崎 良三)

 普天間基地の返還は一向に実現されないばかりか、代替として指名された沖縄・辺野古では新たに強化された海上基地建設ヘボーリング調査が強行されてきました。昨年以降、ボーリング調査、建設の強行を阻止する闘いはオジー、オバーを先頭に1年を超える座り込みと、海上阻止行動が取り組まれてきたことに改めて敬意を表したいと思います。

 一方、イラク侵略戦争によって多くのイラクの人々を虐殺し、今またブッシュ政権はアジア、中東での新たな「圧政の拠点」に対する危機を作り上げ、攻撃の準備を開始しています。そしてそのためにアメリカ軍は世界的な規模で再編強化が進められようとしています。

 アメリカ・ブッシュ大統領との軍事同盟関係を一層進める小泉政権は自衛隊と米軍の一体化を進めながら、沖縄の人々の負担を軽くすることもなく全国で米軍・自衛隊を一体化させて基地の再編強化にも着手しようとしています。侵略と植民地支配を美化し、愛国教育を強める反動教育が更に強められようとしています。自衛隊の国軍化、集団自衛権の行使が可能な憲法改悪へと突き進んでいます。

 私たち全労協は沖縄の人々と共に、「沖縄に新しい米軍基地はいらない」と大きな声を上げることを改めて決意いたします。また、ジュゴンと珊瑚の海を守り、平和な沖縄を取り戻すために共に大きな闘いをつくり出したいと思います。そして憲法改悪に対する大きなうねりをも作り出していきたいと思います。

 共に闘いましょう。



◇日本平和委員会

 沖縄ではいま、名護市・辺野古への新基地建設反対、普天間基地の閉鎖・撤去、下地島への自衛隊誘致(事実上の米軍基地移設)反対、金武町・伊芸区での都市型戦闘訓練施設反対など、米軍基地に反対する運動が大きく高まり、広がり、米日政府の基地移設・増強のたくらみを混迷させています。

 しかし、追いつめられた政府は、何とか事態を打開しようとして、辺野古でのボーリング調査強行の構えをみせています。

 辺野古での座り込み行動は、19日で1年を迎え、いまだに着工を許していません。

 アメり力の世界戦略に基づく米軍基地再編と自衛隊の一体化の危険な動き力強まっている時、沖縄のたたかいと連帯し、全国の世論と運動を強化することは、決定的に重要です。

 日本平和委員会は来る5・15沖縄県民大行動を成功させるためにも全国各地で多彩な行動を積極的に呼びかけているところです。

 貴集会の成功を祈念し、メッセージとします。



◆宮古島からのメッセージ〜軍事利用に反対する伊良部町住民委員会

 沖縄宮古・伊良部町住民委員会から連帯のメッセージを送ります。

 下地島空港への自衛隊誘致決議に揺れた伊良部町でしたが、3月24日の住民説明会には住民の過半数の3500名と議員全員が参加、徹底した意見交換のすえ、誘致白紙撤回の確約がなされ、翌日町議会で、自衛隊要請反対決議が圧倒的多数で可決されました。住民の平和な暮しを守る熱い心が結集して、島の日米軍事基地化を阻む事が出来たのです。平和な暮しこそ、世界万民の願いです。われわれは、あらゆる軍事化・軍事基地に反対します。辺野古の未来永劫にわたる平和な暮しを祈ります。


◆海人(代表者)からのメッセージ

 普天間基地移転問題について、まず私の考えはただ一つ、沖縄に基地はいらない!とっくに使用期限も過ぎているのにまだ基地がある、なっとくがいかない!去年の沖国大のへりコプター墜落事故も現場を見に行った時はゾッとした!焼け焦げた校舎の壁や、真っ黒に焼けた木々、周辺に飛び散るヘリの破片!まじまじと見た!ここは戦場かと錯覚をおこしてもおかしくない光景だった、こんなになってる事や、今基地が綺麗な海の上に作られてしまいそうな事、本土の人はどれだけ知っているのか、問題はメディアだ、メディアがもっと沖縄の事を取り上げ、記事にしてたくさんの人に沖縄の現状を知ってもらうべきだと思う、海は沖縄の宝だ、絶対に守りたい海!エイサー海人の名前のゆらいも、海が好きだからこの名前にしている、ただ単純に海がすきなのだ、うちなーんちゅの宝の海おじいの海おばあの海みらいの子供たちの海沖縄に海がなければ何が残る?残るのは悲しみだ!沖縄に基地はいらない。また平凡で静かな辺野古がもどるまで戦いつづけよう!