辺野古からの電話メッセージ
当山栄さん(平和市民連絡会)
防衛施設庁前にお集まりの皆さんご苦労様です。
先週火曜日、4月5日ですけれども、中城湾に停泊していたスーパー固定ブイを載せた大型台船が9時45分に出港開始したために、我々は緊急体制を取りました。通常は漁民のチャーター船5隻ですけど、9隻に増やし迎え撃つ準備をしました。
大型台船は港を出てしばらくしたら津堅島の裏側に回りましたけれど、そこで停泊したので何事かと観察していたところ、アンカーを1時半頃に降ろしてそこに停泊するということで、3時半にはまた元の中城湾のほうに戻りました。さらに、木曜日、4月7日には、エンジンを始動させたと言う情報が入りまして緊張しましたけれど、そのときはエンジンを吹かすのみに終わりました。
さて今日は月曜日ですけど、これは沖縄では旧の3月3日、いわゆる海岸で潮干狩りをするという、辺野古であればそういう行事がありまして、それによってパシフィック、サンコーも仕事は無しということが最初からわかりまして、我々も浜に繰り出して今日一日は貝を良く採り、魚を取ったり、モズクを取ったりで、楽しんで1日終わりました。
そういうことで、実質的にはまた明日から決戦になります。これまでの体制を堅持しながら頑張っていきます。皆さん一緒に頑張っていきましょう。
防衛庁・防衛施設庁宛て
申し入れ書
2005年4月11日
私たちは、沖縄・辺野古への海上基地建設を止めろ、普天間基地を即時撤去しろ、防衛庁と防衛施設庁は沖縄民衆の切実な声を聞け、と昨年6月以来、志を同じくする多くの人たちとともに抗議の声を上げ続けてきた。
辺野古では、ボーリング調査に反対する座り込みを開始してこの4月16日に1カ年になる。そして、昨年11月以降は、海上での体を張った闘いが続けられている。この1年間、防衛庁・防衛施設庁は沖縄の抗議と憤りの声にどれだけ誠実に耳を傾けてきたのか?私たちが、ここで上げている抗議・申し入れにどれだけ真摯に応えてきたのか?1カ年を迎えるにあたって、あらためて強く抗議するとともに、明確な回答を求める。
先月、沖縄県宮古郡の伊良部町議会が、同町にある下地島空港への自衛隊誘致を賛成多数で決議したことに対して、誘致決議に反対する住民集会が全町民の2割にあたる1200人が参加して行われた。そして3月25日の町議会では下地島への自衛隊誘致を白紙撤回する決議を、賛成11、反対1で決議したのである。なぜ撤回されたのか?町民をないがしろにした一方的決議は許せない、軍事使用はまっぴら、自衛隊の使用はイコール米軍の使用ではないか、という欺瞞に怒りが爆発したからである。
一方、普天間移設問題が暗礁に乗り上げたことで、普天間基地を自衛隊へ移管する案が浮上しているとこの3月28日に報道された。これは紛れもなく、自衛隊と米軍の基地の共同使用に道を拓くもので、下地島空港への自衛隊誘致同様、地元住民にとっては新たな負担になる。防衛庁・防衛施設庁がこの案を同意することは断じて許されない。
こうした中で、私たちは4月6日、沖縄選出の糸数議員とともに外務省交渉を行った。外務省側は日米の「2プラス2」の会合の中で、日米共通の戦略構想、安保の維持が優先課題であることを強調するばかりで、沖縄の負担軽減については無策・無対応の官僚答弁に終始した。私たちは地元住民の不安と怒りに向き合おうとしない外務省の姿勢を批判・弾劾するとともに、防衛庁・防衛施設庁が、この問題についてのいかなる見解をもっているのか明らかにするように要求する。
沖縄が発しているメッセージは、住民不在の政策に対する「もう、たくさんだ!」に尽きるのだ。辺野古への新基地建設を今こそ白紙に戻すべきだ。ただちに、すべての作業を中止するよう強く要求する。
安保一沖縄共闘委員会