防衛庁長官 大野功統さま
防衛施設庁長官 山中昭栄さま
申し入れ書
私たちは、防衛庁前で毎週月曜日に申し入れ行動に参加する学生です。
先月の初めに、私たち学生の団体の中から数人が沖縄・辺野古の海上阻止行動に参加をしてきました。現地では、朝早くまだ暗い時間からチャーター船に乗って、海上にある単管やぐらに向かい、作業船が帰る午後4時くらいまでやぐらの上で座り込みをしました。
一緒にやぐらに座った人の中で、1年近く辺野古に滞在して海上阻止行動に参加している教員の方からお話を聞き、現地では私たちのように数日単位で参加していく人から、長期にわたって行動に参加していく人まで様々に、全国から集まる人たちによって運動が地道に続けられているのだということを実感しました。
私たちは、現地での行動に長期的に関わることはできませんが、ここ東京・市ヶ谷の防衛庁前でのこの行動を、辺野古の闘いと結びついてこれまで続けてきましたし、辺野古への海上基地建設計画の白紙撤回まで続けていきます。私たちの熱意は決して冷めることはありません。
辺野古の海上行動では、暴力的な施設局側作業員の言動を目の当たりにしました。座り込みをする人に対する発言は、侮辱的あるいは脅迫的なものまで聞くに堪えないものでした。現場の作業員のこのような言動の責任は、他でもないあなたがたにあります。そしてそうした労働者の暴力に、この基地建設計画の本質がはっきりと表れています。国家がそこにすむ人々を暴力によって威嚇・排除してっくりあげるモノとは、その国家による暴力の象徴に他なりません。つまりそれは、本来つくられてはならないものなのです。そんなモノを今、沖縄につくろうとすることとは、「本土」と沖縄の歴史を振り返って見れば、それがまた新たな沖縄に対する支配と差別の歴史をつくるものであることは明らかです。
このような沖縄支配・差別の歴史を終わりにさせなければならないと私たちは考えます。私たちは防衛庁に対し、辺野古におけるボーリング調査・新米軍基地建設の中止を強く求めます。
2005年3月14日
明治大学駿台文学会