辺野古からの電話メッセージ
当山 栄さん(平和市民連絡会)
現地の状況を報告します。今日は抗議船が7隻、海上行動に30名、朝7時から繰り出しました。今日はグリーピースのレインボー・ウオーリアも辺野古の海上に登場し、ゴムボート5隻繰り出し、各単管に9時ごろ応援にかけつけました。
相手方は、今日は作業船6隻で2班に分かれて作業を行いましたけれども、ほんの写真撮影したりする程度で、仕事らしい仕事はやっていません。
今日は、久しぶりに晴れて気温も上がりすごしやすい一日でありました。港では浚渫工事が始まるということで、従来のテントの側のゲートを閉められ、そういう意味でテントへの接近が厳しい状況になりましたけども、港の出入りに関しては実質的な後退要因もないという状況で、運動を貫徹できると見ております。そういう意味で、現地ではこれまでにない小康状態が続いているのが現状であります。
4月6日に海域の使用の期限が切れます。それに向けて今日ヘリ基地反対協を中心に県庁に対しこの更新を絶対に認めるなと、そして稲嶺知事が12日に訪米するという状況を迎えていますんで、必ず辺野古の白紙撤回という要求もちゃんと米国にやれという要請行動を行いました。以上今日の行動の報告です。頑張りましょう。
2005年3月7日
防衛庁長官 大野功統 殿
防衛施設庁長官 山中昭栄 殿
要請書
反安保労働者講座
東京都文京区小石川1-8-9
第2彦坂ビル5階
電話・FAXO3-3814-1694
私たちは、米軍基地の再編に呼応し、アジアへの緊張激化を目論む、沖縄・辺野古沖でのボーリング調査を中止し、海上基地建設に反対します。
日本政府は、普天間基地の代替施設として辺野古沖に2,500M×700Mの滑走路を持つ海上基地建設に向け、遮二無二ボーリング調査の強行を行い、沖縄の民衆の米軍基地撤去の願いを踏みにじり、ジュゴンがすみ、美しいサンゴの海を破壊しようとしています。今、沖縄・辺野古では、新基地建設阻止のため、昨年4月19日以降、作業に反対する座り込み行動が、オジイ、オバア、支援者によって取り組まれ、更にボーリング調査による海底掘削作業に対して、体を張った闘いが連日取り組まれ、大きな焦点となっています。
ボーリング調査では、埋め立て予定地の63箇所の海底に杭を打ち込み、海底の地質を調査するとのことです。この調査が行われると、サンゴが破壊され、ジュゴンが追い出され絶滅させられます。事実上の着工になる調査です。
私達の仲間は、昨年の9月からの本格的ボーリング調査の強行に対しては、カヌー、船を出して闘い、海上での身を挺しての行動が取り組まれ、請負業者に聞くに耐えない暴力的言動や暴力的対応によって、船底に叩き落され、重傷を負わされたり、阻止行動のダイバーにたいし、海中マスク、酸素ボンベをはずそうとするなど、人殺しスレスレの事態も作り出されています。このような行為は全く許せないものです。そして粘り強い闘いの中で調査をストップさせています。
12月には、周辺の漁民も立ち上がり、漁船で海上行動に加わり、阻止行動をより強化にし、新しい闘いの広がりつくり出しています。海上阻止行動の広がりで、海には、1本の杭も打たせていません。
サンゴショウ、ジュゴンの生態系を破壊し、戦争をするための基地をつくるとは、人間の傲慢と不遜であります。失われた自然は、2度と戻ってきません。地球を人為的に傷つけることは、なんびとも許されないでしょう。その愚かなことは、世界の恥です。
日本政府・防衛庁・防衛施設庁は、アメリカの軍事基地建設のために、沖縄・名護市辺野古住民への犠牲の強要を即刻やめ、「基地はいらない」の声に耳を傾向け、新基地建設・ボーリング調査の中止を重ねて、強く要請いたします。
以上