防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 山中昭栄様



申入書



 わたしたちアジア共同行動日本連絡会議は、防衛庁および防衛施設庁に、名護市・辺野古沖のボーリング調査を即時中止することを求めます。

 日本政府が昨年4月19日に作業を力ずくではじめてもうすぐ1年になります。この間、あなたたちは何をしてきましたか。

 ウソとペテンと暴力です。

 初めから結論ありきで地元の人たちの怒りを買った事前の説明ならぬ説明。デタラメな時間をわざと、わざとマスコミで流しての作業ヤード設置の目論見。口先だけの環境配慮。人を騙すうそつきとしてのその哀れな姿が、中国侵略に踏み込んでいった戦前の帝国主義日本の役人と重なります。家庭や地域で、侮よりも職場で公務として、こんなうそつきとペテン行為を、私たちの税金を使って日夜繰り返しているかもしれないと思うと、悔しくて夜も寝られません。歴史から何も学ばない、何も反省していない、何も捉え返していない人に、生活に重大な影響を与える政策を遂行する資格はありません。

 スパット台船の黒い底板と、それによって無残に砕かれた辺野古沖の珊瑚は、あなたたちと辺野古の入たちの関係、日本政府と沖縄の人たちの関係を象徴しています。それは、あなたたちの環境意識水準がどれほど無残なものかを見事に示しました。ジュゴンの問題を含め、世界の人たちの轟々たる批判をあなたたちは浴びています。しかし、反省できません。同じ日本に住む者として、傲慢で高慢で厚顔無恥で鼻持ちならないあなたたちのことが、心の底から恥ずかしいです。

 そして、昨年秋、作業が進まないことに焦ったあなたたちは、ついに、人殺し一歩手前の事態を作り出しました。請負業者が阻止行動を行うダイバーの酸素ボンベをはずし、座り込みをする人たちを海に落としました。監督していたのはあなたたちです。被害者全員が無事だったのは本当に幸いでした。もう少しで人が死ぬところでした。重大な事故です。そして、監督していたのはあなたたちです。もう少しであなたたちは人殺しになるかもしれなかったのです。もし死者が出ていたら、どうするつもりだったのですか、責任をどうやって取るのですか。死者が出るかもしれない事態になりかねない状況は、こんなことがもう起きているのに、それなのに今も続いています。監督しているあなたたちに全責任があります。海を、珊瑚を、ジュゴンを、そして何よりも人の命を何だと思っている!ふざけるな!と直接言いたいです。怒りを鎮めるすべがまだ見つかりません。

 あなたたちがこれまでやってきたこと、今もしていることは何ですか。

 ウソとペテンと暴力です。


 名護市・辺野古沖のボーリング調査を即時中止することを改めて要求します。



2005年2月28日



アジア共同行動日本連絡会議

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