辺野古から電話メッセージ

当山栄さん(平和市民連絡会)



 今日は船13隻、海上行動隊43名を4つの単管足場に配置して対峙しました。相手方は小型船6隻を出し、パシフィック会社に3隻、サンコー会社に3隻で、2段編成をして工事を進めようとしましたけれども、写真撮影という形の簡単な仕事をやって今日は終えとります。

 沖縄では珍しく気温が下がって寒い朝でしたけれども、昼からは天気も回復して暖かくなりました。

 テントの場所も事情があって日曜日から変更をしまして、護岸のところに移しております。

 昨今は相手方が錆びついたクランプの交換とかいうメンテナンスだけに集中して前向きの仕事をさせておりません。そういう状況です。

 あとは「2+2」(ツープラスツー)において、SACOの実施という表現が出たことに関しては大きな失望感を覚えていますけれども、それにもめげずにですね、勝利まで断固闘いぬくという決意を新たにして頑張っているところです。ともに頑張っていきましょう。




2005/02/21
大野功統 防衛庁長官
要 請 書

ジュゴン保護キャンペーンセンター
東京都新宿区新小川町9-7-A302
共同代表  宮城 康博
TEL/FAX  03-5228-1377

 2004年11月、タイ・バンコクで開催された国際自然保護連合(IUCN)第3回世界自然保護会議において、「日本のジュゴン・ノグチゲラ・ヤンバルクイナの保全」勧告が賛成多数で採択されました。前回2000年に引き続いての異例の勧告採択です。このことに関してIUCN決議委員会は、この勧告案を議事として取り上げる際に、「同種の勧告がアンマン(前回)で採択されているが、これまでほとんど進展がないので、本会議で検討することにした」と日本政府の不誠実な態度を批判しています。日本政府は、79の国家、112の政府機関、807の自然保護団体、33の協力会員および約10000人の科学者をメンバーとする国際組織の勧告を重く受け止めるべきです。

 沖縄県名護市辺野古では、ボーリング調査に反対する座り込みが今日で309日目をむかえました。ジュゴンのすむ辺野古の海を守れという地元の人々、国内外からの支援がこの座り込みを支えています。
2月10日には、大浦湾沖で遊泳中のジュゴンが発見されました。この大浦湾にも作業ヤードが建設される計画です。音に敏感なジュゴンへの影響が心配されます。

 沖縄では、漁網にかかって死亡するジュゴンを救おう!とジュゴンレスキュー講習会が行政・地元漁業関係者・NGOによって各地で開催されています。2月14日には、辺野古の隣にある汀間漁港で開催されました。
かけがえのない絶滅寸前のジュゴンを保護していくことこそ、21世紀を平和で自然と人間が共生できる時代への第一歩になるでしょう。

 辺野古沖へのボーリング調査と新基地建設に反対し、ジュゴンの保護策の具体化に向けて以下要請します。

要請事項

  1. ジュゴンの生息地・サンゴを破壊するボーリング調査を直ちにやめること。
  2. 辺野古沖に建設が計画されている「軍民共用空港」を白紙撤回し、普天間基地を即時返還すること。
  3. 2004年11月、第3回国際自然保護連合(IUCN)で採択された「日本のジュゴン・ノグチゲラ・ヤンバルクイナの保全」勧告を無条件で即時実施すること。