辺野古への基地建設を許さない実行委員会
kaeru
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)、市民のひろば(03-5275-5989)

内閣総理大臣 安倍晋三様
防衛大臣 久間章生様
防衛施設庁長官 北原巌男様

辺野古に基地を建設するな!
掃海母艦「ぶんご」の出動と海自動員に抗議する!法的根拠を示せ!
事前現況調査の強行を止めよ!
米軍再編を断念せよ!

 私たちは、戦争も軍隊も基地も無く、一人一人の人権が守られ、地球環境の自然が守られている、そんな社会を築きたいと考えている。
 しかしながら、アジア・太平洋戦争後60年あまりの日本政府の政策は、私たちの願いを打ち砕く政策ばかりだ。
 日本政府は憲法九条に違反して1951年に日米安保条約を締結し60年に安保条約を改訂するなど、一貫してアメリカの外交軍事に追従する政策をとってきた。そのため、ベトナム戦争・アフガン攻撃・イラク攻撃など多くの人の命を奪ったアメリカによる侵略戦争において、日本は常にアメリカの後押しをし、基地と物資を提供してきた。また、アフガン戦争・イラク戦争では、自衛隊を派兵して侵略戦争の加害国であり続けてきた。さらに今、米軍再編と称して、日米安保条約をも逸脱して、米軍のために巨額の税金投入・日米軍事一体化・基地の恒久化をもたらそうとしている。
 私たちの願いを遠ざけるこのような日本政府の政策に私たちは反対する。

 沖縄については、政府は、「集団自決」を教科書から無くして沖縄戦の歴史を改窟し、沖縄国際大学・米軍ヘリ墜落事故の乗員名不開示を容認し、数々の密約で国民・県民を騙し続けたのみならず、日米安保協議委員会で「軍事情報に関する一般的保全協定」を締結合意して更に国民・県民を騙し続けようとしている。沖縄の負担軽減といいながら、嘉手納基地にPAC3ミサイル配備・F22戦闘機配備・早朝の離着陸訓練を繰り返し、塗料弾を放置し、東村高江の住居近くにヘリポートを造ろうとしている。
 辺野古への基地建設に関しては、地元住民や地域や市や県の反対にもかかわらず、現地の1000日以上の座り込みと海上での非暴力阻止行動にもかかわらず、またこの4年間私たちが防衛庁・防衛省の前に集まり、再三再四基地建設を断念することを要請して多数の申入書を提出してきたにもかかわらず、あなた方は相変わらずアメリカに追従して沖縄への新たな基地建設と恒久化を目論んでいる。また、環境影響評価法の趣旨を無視して辺野古沖の事前現況調査を強行し、ジュゴンを遠ざけサンゴ礁を破壊した。こともあろうに、その違法の調査に海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」を出動させ自衛隊員にソナー設置工事をさせ、衆議院安全保障委員会で出動の根拠になる法律は示せないと答弁した。
 歴史を改竄し、説明責任を果たさず、憲法も法律も無視してアメリカ追従政策を強引に進め、軍艦で住民を恐喝する。税金を使って実施するあなた方の行動を私たちは許せない。

 私たちは次のことを強く要請する。

1 海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」の辺野古沖への出動についてその法律的根拠を明らかにせよ。
2 防衛相が海自動員に触れて知事に「ご迷惑をかけた」と述べたそうだが、「ぶんご」出動と自衛隊の作業実施について、非があればそれを明確にして正式に謝罪し、今後このような自衛隊の異常な出動をしないことを約束せよ。
3 環境アセスメント法の趣旨を無視し環境破壊をもたらす事前現況調査を即時中止せよ。
4 沖縄への米軍基地恒久化をもたらす「辺野古沿岸案」を白紙撤回せよ。
5 高江へのヘリパッド建設を白紙撤回し、沖縄に新たな基地建設を一切するな。
6 普天間基地の使用を即時中止し閉鎖せよ。
7 「日米同盟:未来のための変革と再編」の目米合意と「米軍再編特措法」を白紙撤回せよ。
8 日米安保条約を即時に破棄し、外交により世界平和を獲得する努力をせよ。

 この要請書を内閣・防衛省の多くの人に読んでいただきたい。
 皆さんが、10年後、20年後、30年後に、子や孫に恥じないで説明できるような行動を、今選択することを願う。

新しい反安保行動をつくる実行委員会




内閣総理大臣 安倍晋三様
防衛大臣 久間章生様
防衛施設庁長官 北原巌男様

抗議・要請書

辺野古への海上自衛隊出動に抗議します
環境破壊の「事前調査」の中止を強く要請します
米軍再編の中止・米軍再編特措法の廃止を求めます

1.沖縄の人々に銃ロを向けながら進める米軍基地建設
 5月11日、海上自衛隊・掃海母艦「ぶんご」が辺野古に向かったことに驚きと怒りの気持ちで一杯です。
 沖縄の人々をはじめ多くの人々の反対・批判の声に耳を貸そうともせず、強権的なやり方で「事前調査」を進めた政府の責任は大きいと言わざるをえません。
 軍隊は住民を守らない、ばかりか国の政策に批判・反対する人々を弾圧するものだ、ということを、今更ながら痛磁しています。
 政府は、海自派遣の根拠を、「国家行政組織法上の官庁間協力」と答弁しましたが、自衛隊は自衛隊法に則った任務しか果たせないはずです。24日、安全保障委員会で辻元議員の「自衛隊法上の根拠を示せ」、との追及に政府参考人は答えられず、久間防衛大臣が「札幌の雪祭りや山中の捜索活動と同様」と答えました。沖縄県議の70%が海自出動に反対だというアンケート結果が報道されています。そうしたなかで、派遣された「ぶんご」の隊員の数も任務も装備も明らかにされず、国民の日にはコソコソと隠れてやろうとしていることが、雪祭りと同様であるわけがありません。熟練された海自のダイバーが、素手で、非暴力で抵抗する人々を暴力的に蹴散らして機材を一部、設置してしまいました。
 直径76ミリの砲弾を撃つ大砲とヘリコプターを積み、機雷の敷設も任務とする5600トンの掃海母艦が、わざわざ呉から横須賀にやってきて、久間防衛大臣の命令の下、沖縄に向かったのです。
 これは沖縄の人々に対する威嚇・示威であり、違法な軍事行動・由々しき事態と言わずに表現することばがありますか。
 説明のできないまま事を進める政府は国会を愚弄し、国民を愚弄し、民主主義を踏みにじって国民との信頼関係を自ら突き崩している有様に、呆れてばかりはいられません。
 法を逸脱して暴走する政府のやり方に恐怖を感じます。
 私たちの国は、一体どうなっていくのか、行く末を心から心配し、深刻に考えないではいられません。

2.アセスメント法の手続きをふむ前の「事前讃査」はやりたい放題の環境破壊
 「20日に那覇防衛施設局は調査機器の設置作業を実施し、サンゴの産卵状況を調べる着床具の設置を終えた。また、海象調査機器の大半の設置を完了、海生生物調査機器のパッシブソナー(音波探知機)や水中ビデオカメラの一部も設置した。」と報道されました。
 直後、調査機器の鉄筋がサンゴを貫いて破壊し、また設置された水中カメラがジュゴンの出入り口を塞いでしまいました。24日の辻元議員の質問に久間大臣は「ためにする議論」とせせら笑い、「設置場所の面積は少ない」と強弁しました。
 チョットくらいは壊しても良いですって!?本当に驚きました。
 環境を破壊して行う環境調査って、一体何のためですか?安保委員会で「海自のダイバーは、民間なら1時間かかるところを15分でやるぞ」というヤジが飛んだそうです。
 これこそ、環境調査がどんなに環境に配慮して手間をかけて慎慮に行うべきか、何も分かっていない人たちが軍靴で海を踏み荒らしながら調査機器を設置したことを白状しました。アセスメント法を無視し、サンゴを破壊し、ジュゴンを追い出して、米軍基地建設のゴーサインを出すつもりですか?

3.地元の負担軽減は全くのゴマカシ
 米軍再編特措法は、出来高払いの交付金によって、米軍基地周辺に暮らす人々の負担を軽減するどころか、大幅な負担の増加を押し付け、金で縛って黙らせ、地域の経済的な自立を破壊し、奪うものです。さらに納税者である私たちに、理不尽で法外な出費を強制するものです。グアムへの移転費については、アメリカに白紙の小切手を無条件で差し出すなどという、馬鹿げた行為です。金額はどうぞお好きなように詑入してくださいと言うに等しい行為が、世界中の笑いものにならないとでも…!
もっと尊敬されるような外交をやれないのですか。ナサケナイとしか言いようがありません。
米軍再編特措法は今すぐに廃止すべきです。
そして米軍再編を中止し、辺野古への基地建設を白紙撤回すべきです。

2007年6月4日

うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会