内閣総理大臣 安倍晋三様
防衛庁長官 久間章生様
防衛施設庁長官 北原巌男様
沖縄辺野古新基地建設に反対するとともに、基地の危険の除去にただちにとり掛かることへの要請
政府はこれまで幾たびも「沖縄の基地負担の軽減」や「住民の安全」を約束してきたが又もそれを裏切ることが起きました。10月11日、ついに米陸軍パトリオットミサイル24発が嘉手納基地に搬入されたのです。県民の強い反対のなかでのこの強行配備にもかかわらず、久間防衛庁長官は去る26日の「外交防衛委員会」で「米軍がPac3を置いてくれた。県民は喜んで貰いたい」と発言しました。これは基地の存在そのものを危険と感じる人々を愚弄するものであり発言の撤回を要求します。海兵隊の犯罪だけでも怒りの限界を超えているのに、さらに陸軍の実戦部隊600人が増えることに、犯罪の増加が懸念されるのは当然です。
次に普天間基地の危険が叫ばれているなかで11月2日、重大な問題が明らかになりました。普天間飛行場が実は米軍の「飛行場安全基準」に定める利用禁止区域を侵す利用形態をとっていたことが判明したのです。私たちはいまあらためて怒りをもって、沖縄県民が訴えつづけてきた普天間基地の即刻の閉鎖を要求します。
次に防衛施設庁は、国が新基地予定地とする辺野古において、地元との実質的な協議もないままに独善的に先行して、キャンプシュワブ内の文化財を含む調査や「予備調査」と称する環境調査をおこなうことは、予算があるとの理由で絶対に認めることはできません。
最後に私たちはいま国会で審議に入っている「防衛庁設置法等の一部を改正する法律案」に強く反対します。防衛庁を「省」に格上げするのはもとより論外ですが、この法案には従来「雑則」にあった「国際平和活動」を自衛隊の本来任務化とする、対米支援のための法改正の狙いがあるからです。名称の昇格と抱き合わせにした、この危険極まりない策動には憲法9条に真っ向から挑戦するものとして強く抗議するものです。
2006年11月6日
NO!レイプNO!べ一ス女たちの会
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