平良夏芽さんメッセージ(PAC3抗議行動の現場から)
防衛庁前にお集まりの皆さんお疲れ様です。今、嘉手納空軍基地第1ゲート前から、平良夏芽です。
この度は本当にお騒がせしました。逮捕という大変なことがありましたけど、日本中、そして世界中の皆さんがしっかりと繋がってくださって、抗議のうねりを上げてくださったことによってわずか2日半で釈放されました。
名護の警察署副所長の親川氏が米軍の軍機関誌のインタビューに答えたところによると、皆から私を引き離した後に私を逮捕するという計画が事前に練られていたようです。完全に運動を弾圧するための逮捕であったということが新聞紙面で明らかにされています。
私たちは、この逮捕で弱ってはいません。このことを更に、更に力強く阻止のために繋がって、そして立ち上がって闘っていこうというふうに思っています。
釈放されて休む間もなく、パトリオットが、PAC3が沖縄に運び込まれようとしています。昨日の朝から装備品が、そして明日にでもミサイル本体が沖縄に持ち込まれようとしています。トラック500台分の物資が、そして兵士600人、家族を合わせると1500人近くの新たな人員が沖縄に配備されようとしています。
私たちは、他の運動団体、労働組合と協力して、本当にこのことを阻止していこうと思っています。沖縄が軍事要塞化していくこれ以上軍事強化されていくことを止めるために、これまで以上に本気になって闘っていこうと思っています。
しかし、私たちは本気ですが、私たちの力だけでは闘い抜くことはできません。全国で、皆さんが、繋がっていてくださる、そのことを信じるからこそ私たちはここで頑張っていくことができます。これからもよろしくお願いします。しっかりと沖縄と繋がっていてください。
共に頑張りましょう。ありがとうございました。
抗議及び要請文
防衛庁長官 久間章生様
防衛施設庁長官 北原巌男様
2006年10月2日
労働運動活動者評議会
辺野古崎・大浦湾沿岸の新基地建設のための調査強行弾劾!
PAC3の嘉手納基地への配備を即刻中止せよ!
9月25日の防衛庁、防衛施設局主導で名護市教育委員会と共に新基地建設のためのキャンプシュワブ内遺跡調査強行と平良夏芽さん逮捕を弾劾する。
9月26日、安倍が首相についた。その新政権成立の直前から沖縄の新基地建設に向けた遺跡調査が強行された。そして昨夜からPAC3—米軍の地対空誘導弾パトリオット・ミサイルの嘉手納基地弾薬庫への配備が沖縄の人民の意志を踏みにじり強行されている。
安倍新政権は早速、「集団的自衛権」の見直し—行使を強調し、ブッシュ・米帝国主義と共に朝鮮民主主義人民共和国(以下「共和国」)への制裁を強化し、戦争に直結するPSI(大量破壊兵器拡散防止構想)による臨検を行なおうとしている。「沿岸案」の新基地建設早期着工攻撃やPAC3配備強行は、こうした日米帝国主義の戦争策動と一体のものである。
沖縄人民・民衆が、日米政府の戦争策動に身体をはって闘っている。アジア・太平洋戦争で島民の3分の1が戦争の犠牲になった沖縄戦をふまえて闘っている。
私たちは、再び日本が「共和国」や中国に銃口を向けることも沖縄を再び戦地、出撃拠点にすることも絶対に許さない。「拉致」やミサイルを名目に扇動されるナショナリズム、民族排外主義を許さず、日米軍事再編、沖縄の新基地建設阻止のために以下申し入れます。
- 新基地建設を強行するために平良夏芽さんを怪我させ、逮捕させたことを謝罪し、沖縄人民の意志を無視した遺跡調査をしないこと。
- 先制攻撃のためのミサイル防衛—PAC3と部隊を嘉手納基地に配備しないこと。
- 自衛隊のPAC3配備も中止すること。
- 米軍再編強化の日米合意を破棄すること。
以上