辺野古からの電話メッセージ
大西照雄さん(ヘリ基地反対協)
今日ワシントンでは2+2の最終報告が出たようですが、これまで出てきたことを追認したような感じであります。
反対協としては、明日の幹事会でこの問題について話し合うことになると思いますが、このV字型の1800メートルの滑走路の持つ問題は、安全の問題その他様々な問題を含んでおります。特に辺野古弾薬庫と関連して、一大軍港化も含めてこの問題は持っておりまして、またこの北部海域というのは沖縄の海の台所でもあり、そしてモズクなどの養殖も行われている生産地でもあります。ですから周辺漁協との軋轢の問題も出てきますし、環境問題も様々出てくると思いますから、私たちとしてはこの沿岸案も、これまでのヘリポート、軍民共用と同じように必ず中止に追い込むという決意をしております。
これから様々な運動が展開されていくと思いますが、全国の再編成の問題と辺野古の問題は一つですから、全国は一つというような形で運動を進めていきたいと思います。なお、基地のない、米軍基地のない都道府県においても、3兆円という再編成に関わる財政の問題など、様々な運動が展開できると思いますから、手を取り合って頑張っていきましょう。
抗議及び要請文
防衛庁長官 額賀 福志郎様
防衛施設庁長官 北原巌男様
2006年5月1日
労働運動活動者評議会
キャンプ・ハンセン、嘉手納基地の日米共同訓練・共同使用反対!
辺野古崎・大浦湾沿岸の新基地計画を中止せよ!
5月1日、ワシントンで行なわれる日米安保協議委員会(2+2)での米軍再編の最終報告書を弾劾する。
日本政府は、昨年10月「日米同盟−未来のための変革と再編」合意以降、沖縄や岩国など関係自治体や住民の米軍再編反対、基地強化反対の意向を踏みにじり、名護市長や周辺市町村長に振興策という金のばらまきと桐喝で辺野古崎、大浦湾沿岸案をV字型なる2本の滑走路案で合意を強要した。名護市長や宜野座村長など合意した長は、当然ながら地元で合意糾弾を受けている。しかし、政府はその合意だけで地元の合意を取り付けたと本日の2+2での最終報告書合意を強行した。
政府は最終報告書の内容を一切明らかにしていないが、新聞報道によると米陸軍統合作戦司令部−戦争司令部(UEX)がキャンプ座間に2009年9月までに新設、陸上自衛隊の中央即応集団司令部も2012年度までに併設、航空自衛隊の航空総隊司令部を2010年度に米軍横田基地に移設など「中間報告」に沿って期限を明確にした。
辺野古崎・大浦湾沿岸案は、滑走路の長さを千ハ百m、完成を8年後目標などと決めた。キャンプ・ハンセンと嘉手納基地で米軍と自衛隊の共同訓練が盛り込まれた。一方、普天間飛行場などの返還時期については、2007年度中に詳細を決定と先送りした。米軍再編経費を基本的に日本の負担とし、金額を明示せず、海兵隊のグァム移転費用の日本側負担を60.9億ドル等としている。
最終報告書には、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)改定作業の方針が盛り込まれるなどの報道もある。沖縄の基地負担の軽減は、日米軍事一体化、朝鮮民主主義人民共和国や中国への戦争準備の口実にすぎないことが明らかである。新たな戦争にむけた日米同盟である。日米合意強行は、新たな基地反対の闘いを誘発することになる。
日本政府の「最終報告書」弾劾!日米安保協議会開催を中止せよ!「最終報告書」を白紙撤回せよ!自衛隊のキャンプ・ハンセン、嘉手納基地の共同使用反対!閣議決定をやめろ!
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