03月06日(月) 毎週行動 防衛庁・防衛施設庁抗議行動
沖縄からの電話メッセージ
崎原盛秀さん(平和市民連絡会)
防衛施設庁前に集まっている闘う皆さん、大変ご苦労さんです。沖縄から昨日の辺野古沿岸案を絶対許さない沖縄の民衆の大集会の報告をいたします。
今朝の新聞なんか見ますと、県民大会実行委の皆さんは、1万人は集まるかなあということを大変心配していたそうであります。それはおそらく自らの取り組みの弱さからくる発言だったろうと思うんですけども、しかし沖縄の民衆は大会開始1時間前にすでに2万人は突破して結集しています。3時頃になりますと、ほぼ3万5千の民衆の結集があったんですね。
色んな旗、のぼりなどを見ますと、労働組合の旗よりは、一般市民のそれぞれが独自ののぼりを作ったりして、市民団体の結集が圧倒的に多かったというのが、この大会の特徴的な面ではなかったかと思います。
特に私たちが感動的に受け取ったのは、今大浦湾、あの沿岸案は大浦湾に突き出して軍港まで作ろうとしているんですね。その大浦湾で漁業をしている汀間(てぃま)漁港の漁民が、海人(うみんちゅ)が、漁業組合長が演壇に立ったということ、これはこれまでの色んな集会等で、漁民が沈黙を強いられて決して基地問題に発言はなかったんですけど、体を張っての登場でした。で、海人が自ら海を潰すということは絶対に許されないということを通しながら、しかも魚の沸く海、きれいな海、も場がたくさん広がる海、そういう豊かな海を壊すな、これは絶対に許されないと、今後どのような形であろうとそれに対し徹底的に反撃をしていくという海人の決意があったし、宜野座村の松田区民というここからも多くの人たちが結集し、さらに都市型訓練を闘った金武の人たちも参加し、更には二見以北10区の会という、ここは沿岸案にもっとも被害を蒙る10区ですが、ここの住民組織が10区の会として登場してきたことですね。
運動の輪は、こういう一般市民の中に非常に広がっていったということ、参加者が本当に各地域から集まっているということ、ということが言えるのではないかと思います。
今朝の新聞を見ますと、参加しなかった自民党はこういうことを言っていますよ。「県民大会の趣旨は県議会で全会一致で決議されたもの」と言っているんですね。それはおそらく3万5千人の結集に驚きを隠せないという、そういう状態です。同じく参加しなかった公明党も、「日米両政府は地元の反対意見に撤回し、県民との合意を模索するべきだ」とこういうことを言い、県民からの批判を免れようと必死なんですね。そういうことがあり、今朝の沖縄タイムスには、あるいは琉球新報、5ページに渡って県民大会の状況を取材しています。
そして参加者の声や、沖縄の市長、あるいは識者の論評、そして社説では県に対し、県民意思を無視する政府の姿勢というのを厳しく批判するところのものが出ています。
まさに3月の最終報告以前に持たれた大会として、時期を得たすばらしい大会だと思います。ということが一般的に言われています。とにかくその結集を見て、これから闘いというのは、本番はやっぱりこれからだと、沿岸案に対しては徹底した沖縄の闘いが大きな広がりを持つんじゃないかと、こういうふうにも思います。
今朝の新聞には、東京で一坪反戦地主会を中心として持たれた集会、デモ等も報告されたし、掲載した記事もありますし、沖縄の人びとにとっておそらくヤマト、沖縄の連帯、こういう力強いをきずなを感じただろうと思います。本番はこれから、互いに結束を固め連帯を固め頑張りましょう。
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