防衛庁長官 石破茂 様
防衛施設庁長官 山中昭栄 様
2004年9月8日
名護・辺野古米軍海兵隊総合新基地建設にむけたボーリング調査を中止せよ
われわれは今日怒りをもって、防衛庁前に集まっている。防衛庁・防衛施設庁(那覇・防衛施設局)は、明日、明後日にも、海上巨大新基地建設にむけたボーリング調査を開始しようとしている。そのために、9月3日には、アリバイ的な「住民説明会」を強行した。しかも、8月13日の普天間基地所属の米軍大型輸送ヘリが沖縄国際大学に墜落・炎上した事故の真相も明らかにならないなか、イラク占領派兵のため、普天間基地での訓練を再開し、沖縄民衆の怒りが渦巻いている最中に、辺野古への攻撃を開始したのだ。
われわれは昨日、首相官邸への抗議行動を行ったが、ボーリング調査の中止、普天間基地の即時閉鎖、金武町伊芸の都市型戦闘訓練施設の建設中止等々を求めて、何度でも防衛庁・防衛施設庁に抗議行動をつづける。
沖縄民衆は、度重なる日米両政府の歴史的な差別的対応に怒りに燃えている。それは、沖縄民衆の戦後の闘いが沖縄戦をふまえ、沖縄米軍基地を侵略の拠点として使わせないという意志であり、95年を契機にした沖縄県内移設=基地の「たらいまわし」であったことである。しかし、日米権力者ども自身が普天間基地について、「危険極まりない」と言いながら、96年日米SACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意を変えようとしない。そして、今回の日米地位協定の運用「改善」であるが、そのギマンは百%明らかである。
日本(ヤマト)で闘うわれわれは、沖縄民衆のこのような意志にこたえて、日本の国家権力中枢の東京の地で闘いぬく。防衛庁はもとより、小泉政権(首相官邸、国会など)と米国大使館などへの抗議行動を断固闘いぬく。日米両政府は、東アジア(在韓、在沖、在日など)米軍の再編・強化を進めている。われわれは、沖縄にも日本(ヤマト)にも韓国などアジアにも何処にも米軍の駐留を許さない。また、米軍の再編・強化と一体の自衛隊の「対テロ戦争」や外国派兵などへの強化も許さない。
以下、防衛庁、防衛施設庁に強く要求する。
- 沖縄名護・辺野古のボーリング調査強行を直ちに中止せよ
- 普天間基地を即時閉鎖せよ
- 金武町伊芸の都市型戦闘訓練施設の建設を中止せよ
労働運動活動者評議会