決 議
われわれは今、強い憤りを持ってここに集まっている。普天間飛行場を飛び立った米軍ヘリコプターが民間地域に墜落して二週間経った今、県民市民の飛行禁止要求は米軍によって無視され、安全な市民生活は望むべくもない状態となっている。
この国の政府はアメリカに対しては、独立国家のていをなしていない。墜落地点における事故の現場検証さえ米軍に拒否されて泣き寝入りしている。全く情けない話である。
この問、小泉首相は夏休みと称して、沖縄県知事、宜野湾市長との面会を避け、オリンピック観戦にうつつを抜かしてきた。事件から十二日経って、やっと知事との面会には応じたが、全く無為無策であることを天下に表明した。常日頃アメリカとの同盟関係を誇らしげに口にしながら、盟友であるブッシュ大統領には一言の抗議さえできないていたらくである。
政府やマスコミはこの事件を首都から遠く離れた一地方の小さな出来事として、目立たないように処理している。それに乗せられてか、国民多数もこの事件をひとごとと考えているように見受けられる。「茄で蛙」になりかかっている多数の国民の目を覚まさせる行動が必要になっている。
沖縄では辺野古や金武町で新基地建設を許さない座り込みが続けられ、県民の多数が米軍基地の撤去を切望している。国の責任者が外国に屈して、民衆の安全を犠牲にするとき、民衆は政府を倒し自分たちの身を守る道を選ぶことができる。われわれは沖縄の民衆と手を結んで、新たな基地建設を阻止するとともに、普天間などの軍事基地を撤去させることに全力を尽くす。
2004年8月27日
米軍ヘリ墜落抗議普天間基地返還要求集会
参加者一同