県医師連盟の内部文書
県民の会支持者の獲得について
* 医師会や薬屋さんから配られた医療用ポスターなどをできるだけ撤去して、代わりに院内に稲嶺さんの写真、ポスター、ビラ等をいっぱい貼る。
告示前なら待合室に貼ってもかまわない。告示後は診察室だけに貼る。
病・医院を「ミニ選挙対策本部」にして、必ず患者さんの目にとまるようにする。
* 診察や処置がすんでから、医師または婦長が親しい患者さんに話し掛ける。
*「○○さん、11月15日に知事選挙がありますけど、誰に入れるか決めていますか」
○ 「イイエ、まだ決めていません」「よくわかりません」
――「ハイ 稲嶺さんです」と答えたら、すぐカードに記入してもらう。
*――診察室や処置室に貼ってある稲嶺さんのポスターを指しながら話す――
「医師会は稲嶺さんを推薦しています。○○さんも稲嶺さんを応援して下さい」
○「ハー?」
* 「大田知事は反戦平和は得意ですけど、学者さんですから経済や医療政策は苦手です。不景気は相変わらず続いているでしょう。那覇や南部の救急医療の整備や医療計画を見直す作業も全然進んでいません。このままでは沖縄はダメになってしまいますよ
」
「知事も交代してもらいましょう」
「稲嶺さんは実業家ですから、経済問題も充分にやってくれますよ」
○「そうですね」
*「大田知事は、アメリカに7回も出張して2億円もお金を使っていますけど、何も良い結果は出ていません。税金の無駄遣いですよ」
○「エッー 本当ですか」
*「今、稲嶺さんの後援会の名簿を作っています。○○さんも入って下さいませんか」
○「ハイ いいですよ」
*「○○さんは何人家族ですか、よかったら家族の名前も書いて下さい」
○「ハイ」――記入する――
*「ありがとうございまいした。親戚や知り合いの人にも稲嶺さんのことを話して下さい」
○「分かりました。先生もガンバッテ下さい」
*――握手する――
「ハイ ガンバリます。どうもありがとうございました」
*――カルテに印を付ける ○入会者(Bは3名入会) ◎他に入会済み
△未決定 ×困難 ――
*○、◎印の人には、次の来院時に「稲嶺さんをよろしくお願いします」と念を押す。
沖縄知事選報告集会(1998年12月1日) 資料に添付された内部文書をテキスト化した。
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沖縄タイムス(1998年10月27日)
県知事選で名簿づくり/カルテ利用で内部文書/県医師連盟、「配慮不足、回収も検討」