From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
Date: Sat, 18 Jun 2005 09:34:02 +0900
Subject: [keystone 10973] 阻止行動日誌424日目。富田晋。陸上待機〜キャンプシュワブ陸上案浮上
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org

6月16日(木)
・強風のため作業はありませんでした。

〜陸上待機〜
連日降り続く大雨で海上での作業はありません。陸上をしっかりと守っています。
テント村には大雨にも関わらず連日多くの人達が集まっています。
昨日に続き、テント村ではえびちゃんとまんちゃんのユニットライブ。2人のきれいな歌声にテント村は聞きほれていました。
東京から「最中」の差し入れがあり、テント村で分けていただきます。「海上行動隊が知らないほどここはたくさんの差し入れがあるんだねぇ。」とえつみさん。
宜野湾からも「のどを潤して」と飲み物がたくさん届いていました。皆さん、ありがとうございます。
体力を蓄えて闘いに備えます。

〜キャンプシュワブ陸上案・普天間飛行場移設で〜
16日の朝刊に「キャンプシュワブ陸上案浮上」の見出しで大きく取り上げられています。このことは琉球朝日放送が2ヶ月前にも取り上げていました。
「陸上案」なんてふざけたことを。
県知事のことから言っても知事は「軍民共用」を強調していました。1200〜1300mの滑走路では知事の公約である「軍民共用」などは絶対に不可能です。
知事は普天間移設に伴って政府に条件を出したもの全てが不可能になっています。このことについて知事は口を閉ざしたままです。自分に都合の悪いものには応えないというその姿勢にとても怒りを感じます。

・陸上案の狙い
陸上案にはいくつかの政府の狙いが見え隠れします。
まず、知事の公約を果たせないことから政府はこの案をずっと控えていたはずです。しかし、出さざるを得ないのは会場での阻止行動が一切の作業を止めているからです。
陸上案では「キャンプシュワブ内」での建設となります。つまり、阻止行動がしにくいのです。

そして陸上案での最大の狙いは「運動の破壊」です。
政府は「海でない」ということをアピールするために「陸上案」という名を意図的にマスメディアに流しています。
現在、世界的に「自然保護」「ジュゴン保護」が叫ばれ、辺野古はその最重要な場所と位置づけられています。
もし、陸上案がはっきりしたら「海ではないのだからジュゴンに影響はない」と世界中に向けて政府はアピールを開始するでしょう。それによって自然保護団体からの支援をなくそうとしています。
しかし、浜辺にヘリポートなどを建設すればどちらにせよ海上を破壊します。「燃料の垂れ流し」「騒音被害」「水陸両用戦車による珊瑚破壊の激化」「化学兵器の運用」「航空機の墜落」「米軍犯罪の激化」「性犯罪の激化」その全てにおいて陸上であろうと海上であろうと変わりないということをはっきりと全国の人々に言っておかなければなりません。

現在、阻止行動には近隣の海人達が大勢一緒に闘っています。日本政府はこのことに強い危機感を覚えています。
「海でないなら、漁にも支障をきたさない」などと言うかもしれません。しかし、何度も言うように陸上であろうが、海上であろうがなんら変わりありません。これは政府の揺さぶりなのです。
しかし、宜野座の海人達はそのことを知っています。「陸上だろうが、海上だろうが、黙ってられるか!!この海を汚すことに変わりはない。わったーの家の上を飛行機が飛び回ることは変わりない!!政府もふざけたことを言いやがる。」と怒っていました。

どんな妥協案がが出てこようが辺野古にいる誰一人として基地建設を許しません。キャンプシュワブ内に作るというのなら、フェンスを断ち切ってでもその作業を止めます。
自分の全てを賭けてこの基地建設を止めます。
全国の他の場所で基地建設をするというのなら、どこまでも追いかけてつぶします。
そんな揺さぶりは通用しない。
絶対にどんな形の基地建設もつぶさなければなりません。
私達に必要なのは相手のことを知る努力です。政府は色々なことを調べ上げています。私達はあらゆる心ある人達と手を結び、相手のことを知り、基地建設を止め、戦争をするような政府を倒さなければなりません。
力を合わせましょう。絶対に基地建設は止められます!