From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
Date: Thu, 7 Apr 2005 21:18:47 +0900
Subject: [keystone 10592] 阻止行動日誌354日目。富田晋。「辺野古、金武町座り込みから1年がたとうとしています。」
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
4月7日(木)
・作業台船に動きなし。防衛施設局による違法な強行調査を阻止しています。
☆お知らせ
「辺野古座り込み一年集会」主催/ヘリ基地反対協・県民会議
4月17日(日)・辺野古テント村・午後1時
〜行事
・長島、単管ヤグラ見学(9時から500円)
・海の幸昼食会(150食限定)
★午後1時より「座り込み一年集会」
・集会終了後もオプションツアー
〜今日の海上の様子
午前中の段階で中城湾に泊まっているスーパー固定ブイ(水深25m以上40m以下のヤグラ)を乗せた巨大な作業台船が暖気運転を開始したとの情報があり、今日も朝から辺野古は緊迫していました。
結局作業台船は暖機運転だけで出港することはありませんでしたが、この間の様子を考えるとそろそろ突入してくることは間違いありません。
最大級の作業台船を相手に闘う日が迫っています。辺野古に集まってください!!
・第一ヤグラ(パシィフィックコンサルタンツ担当)
今日の第一ヤグラでは2日前にヤグラが傾いているために単管のジャッキアップが行なわれましたが、それが逆にヤグラの傾きを早め、今さらにヤグラは傾いています。
第一のヤグラは撤去しなければ危険な状況になっています。
防衛施設局は今日「海底の状況を確認させて欲しい」との申し出があったためこちらのダイバーも潜って監視を行い、その監視下のもとで海底の確認作業がありました。
「クランプ40個の交換を行ないたい」との申し出があったため拒否し、最終的にはクランプ5つの交換を了解し、その作業が行なわれました。
・第二ヤグラ(サンコーコンサルタント担当)
防衛施設局側から単管、クランプの交換などの要求がありましたが、拒否し、安全灯の点検だけがおこなわれました。
・第三ヤグラ(パシィフィックコンサルタンツ担当)
第三ヤグラでは昨日から了解をしていたクランプの交換がありました。
・第五ヤグラ(サンコーコンサルタント担当)私は第五ヤグラを守っていました。
第五ヤグラでは午前、午後の交渉の結果腐食激しいクランプ1つだけを交換し、今日の作業を終えています。
今日の第五ヤグラからはイカの群れが見えました。
毎日海は色々な出会いと共ににあります。
・金武町伊芸区。
帰ってくると金武町伊芸区のことがOTVの特集ニュースで報道されていました。
金武町伊芸区では都市型訓練施設がキャンプハンセン内レンジ4(実弾射撃演習場)の中に建設が進められいてます。金武町伊芸区並びに現在の県までもが反対したにも関わらず建設が強行され、1年、建設が終わろうとしています。
辺野古と同じように伊芸区の人々は市街地から300mしか離れていない都市型訓練施設建設に怒り、キャンプハンセンゲート前で1年にも及ぶ座り込みを続けてきました。地元の業者が建設作業を請け負い、地域の中で分断と断裂が起こり日増しに座り込みは過酷さを増していました。
しかし、理不尽にも建設が終わろうとしています。
都市型訓練施設を使う米軍特殊部隊の銃は3キロも弾丸が飛びます。市街地には300mしか離れていないのです。どうやって生活しろというのか。
辺野古でスーパー固定ブイが来るか否かの緊張が続いている中でレンジ4ではベトナム戦争時に使われていた不発弾の処理で不発弾が自然発火し原野が焼け戦後最大の400ヘクタールを焼き払いました。
このレンジ4は国道104号線越えの155ミリ砲弾の実弾射撃訓練を行なっていた場所です。着弾地点に人が入り、座り込み着弾を阻止する激しい阻止行動が行なわれ「キセンバル闘争」と呼ばれた場所です。しかし、155ミリ砲弾の実弾射撃演習は北富士や北海道の矢臼別に「分散移転」という形で移され、逆に強化されて継続されています。
その場所に都市型訓練施設を作るということ。レンジ4での原野火災が起こっているという現実。イラクから米兵が沖縄に帰還してくるという現実。
全ての理不尽が心の奥底にあるマグマのような怒りを呼び起こすようです。
沖縄にある現実は第二次世界大戦、ベトナム戦争からなんら変わらない現実です。
辺野古も阻止行動から1年、「1年間阻止してきた」という強さ、そして続く闘いはこの現実を覆すものです。
日本の教科書に「竹島」という言葉が明記され、有事立法が高々に書かれている。その中で日本中の学校に日の丸君が代が押し付けられています。それに対して抗議したりビラを巻いた人達が逮捕されるという現実があります。
この国は今まさに戦争をしようとしています。
「今やらなくていつやるのか!!今立ち上がらずにいつ立ち上がるのか!!」辺野古100日集会の時の金城祐冶さんの言葉です。
立ち上がった人達がこの1年間でたくさんいる。しかし、まだ足りない。私はこの理不尽な国を変えるためにもっともっと多くの人達の力が必要だと考えます。
ニンガチカジマイが時代の動きを教えているようです。
あなたの力が必要です。辺野古から始めましょう。この国の新しいあり方を作るのも、この世界の差別をなくすのも。