From: 辺野古命を守る会 <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Thu, 3 Mar 2005 15:17:55 +0900
X-Priority: 3
Subject: [keystone 10426] 阻止行動日誌318日。ボーリング差し止め訴訟第一回口頭弁論。国頭海人かっちゃん語録。
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org

3月2日(水)
・防衛施設局による違法な強行調査を阻止しています。

私は第五を守っていました。
昨日、1日に第二でのサンコーコンサルタントの強行作業があったため第二、第五は緊迫していました。
・第一では、クランプ3つの交換だけを了解しその他の作業を阻止しています。
・第三では、第一と同じく3つのクランプの交換を了解し、それ以上の作業は阻止しています。第三では、機材からの油漏れがひどくパシィフィックにそれに対する対処を求めたところ機材の下に油漏れを止めるための吸着シートを敷くとのこと。機材の撤去を求めていますが、油漏れの海洋汚染を危惧し、吸着シートを敷くことを了解しています。それは明日に持ち越されています。
・第二では、昨日強行作業が行なわれた第二やぐらは万全の守りに固められていたため、防衛施設局は手出しが出来ませんでした。
・第五では、昨日の第二での強行作業に抗議し、防衛施設局との交渉は午前から午後にかけて行なわれました。こちらは第五に阻止ダイバーを8人おき、阻止船は3隻、海上での座り込みは10名もいました。交渉の末、強行作業は行なわれず、海中のクランプ交換だけが行なわれました。

今日もボーリング調査の進行作業の一切を阻止しています。

3月1日(火)には「ボーリング調査差し止め訴訟」の第一回口頭弁論が行なわれました。
弁護団からは3名の人が陳述を行い、国頭海人の山城船長も陳述を行なって裁判の傍聴席から拍手喝采だったとか。
国側は「ボーリングの穴は小規模」だとか「ボーリングは漁業に影響しない」とか並べて開き直っています。いまだにこの調査が基地建設そのものだということを認めていません。
まず、ボーリング調査とは「護岸工事の検討のため」と銘打っています。「護岸工事」とは基地の埋め立てられる周りを作ることです。それに「63箇所」というボーリング箇所の多さは決して「護岸」のためだけのものではありません。
滑走路の箇所全てでボーリング調査を行なおうとしていることも具体的な例の一つとして基地建設そのものだということを表しています。
それを「ボーリング調査」だと言い張る国。「漁業に影響はない」と言い張る国。
「ボーリングが前回行なわれた1997年にその周辺に魚がいなくなった」という宜野座の海人の声さえも聞こえないのだろうか。

国頭の海人山城かっちゃんは意見陳述で「「基地が造られれば、周りの海は死んでしまう。ボーリング調査でリーフが破壊され、海が汚れる。魚やイセエビがたくさんいる豊かな海をつぶすなんて信じられない」と話しました。

 「一度死んだ海は簡単には元に戻らない。漁師として海を壊す行為を許すことはできない。漁業権は補償金をもらうためでなく、海を守るためにある。私は沖縄の海を守るために漁業権を使う。どうか沖縄の海を守り、私たち漁師の生活を守ってください」と訴えていました。
かっちゃんはこんな言葉を並べた横断幕を作りヤグラに貼り付けています。
「あの沖縄戦がおわったとき
 山は焼け 里も焼け 豚も焼け 牛もやけ 馬もやけ
陸のものは すべて焼かれていた
食べるものと言えば海からの恵みだったはず
その海への恩がえしは 海を壊すことではないはずだ  
山城善勝」

「海は体の一部」と私たちに話してくれるかっちゃん。私は「辺野古が体の一部」と感じています。この海から、辺野古から起こること全ては世界へと発信される未来を作りだす力です。
長い闘いで現場で闘う人達は疲れている。しかし、それを全国の心ある人達が支えてくれている。支援という形であれ、「一緒に現場にいる」という思いのある人達が本当の支えとして全国にいることはとても心強く感じています。
長い闘いを継続して色々な形で基地建設を止めなければなりません。最後のトドメを刺すためには全国の力でこの国を変えなければなりません。夜明け前に足を止めてはいけない。日が昇るところまで行きましょう。

今日、午後6時30分にQAB(琉球朝日放送)で放映された「動かぬ基地」辺野古の特集は涙が出るほど感動するものでした。「海人特集」です。ぜひ見てみてください。