From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Thu, 10 Feb 2005 18:29:40 +0900
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Subject: [keystone 10311] 阻止行動日誌293日目。富田晋。
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2月6日(日)
・宜野座、金武、石川の海人達による海上パレードが辺野古沖合いで行われました!!
この間、辺野古海上でくい打ちをさせないための阻止行動を一緒になって闘ってくだ
さっている海人達が「自分たちの意思表示をしたい。」と海上パレードを企画し、今
日午前10時30分より行われました。
午前9時ごろ海上パレードの船に乗せてもらおうと宜野座漁港に行くと海人達が集
まってテントの設営などをしていました。「海上デモが終わった後は一緒に魚を食お
うな!!」と魚を解体して刺身にしている海人の顔は輝いていました。
テントの設営や食事の支度などが済んでいよいよ出航の用意。出発式が始まります。
辺野古の座り込みや県内の各地から50人ほど漁港に集まっていました。
「わったーの海を守ろう!!それを合言葉にしてこの間辺野古に参加してきました。今
日は辺野古の海上でわったーたーの意志表示をしましょう!!」宜野座の海人。
「基地建設を絶対に止めよう!!!出航!出航!Let,s GO!!!」掛け声と共に船に乗り込み
出航!!
辺野古ではおばぁ達が浜辺に総出で出て待っているという。
漁船には「海は宝。海人の宝。」といったメッセージの書かれた旗や「基地建設反対
・ヘリ基地反対協」の旗、大漁旗が誇らしげに翻っていました。ぐーとこみ上げてく
るものがあります。
宜野座から出航した漁船は14隻。海上に出ると周りからぞくぞくと船が集まってく
る。辺野古海域に到着するまでに22隻になっていました。
辺野古海域には「平和丸(反対協の阻止船)」が巨大な(約10メートル)ジュゴンバ
ルーンを船尾にくっつけて海に流しています。ジュゴンのお出迎えです。
「一番手前のヤグラに集まって、海上パレードを開始します。」掛け声が響く。22
隻の漁船に伝わっていく。
ヤグラに着き、22隻が大集合。驚く光景が広がっています。船、船、船。船だらけ
です。
「海上パレード開始!!!」開始の合図と共に1列に並んで出航。
22隻の船が辺野古の海を切って走っていく。
浜辺まで来るとスピーカーから激励の声が響いている。浜辺ではおばぁ達が「基地建
設反対」の旗を持って大きく、大きく振っている。こちらも手を振り返す。感動的な
光景でした。
海上を22隻の漁船が海上をジクザクに航行しながらヤグラの周りを囲っては円陣を
組む。空にはセスナが飛び、取材のために記者が写真をとっている。
多くの取材陣がつめかけその関心度が高いことを示していました。
浜辺からは三線の音色にあわせた歌が聞こえ、海上に響いていました。船の上ではカ
チャーシーを踊る人がいれば一緒に歌う人も。
1時間ほどの感動的な海上デモが終り、宜野座へと漁船が帰っていきます。
宜野座に着くとさっそく採れ立ての魚の刺身やイカの汁などがオリオンビールと共に
に全員に振舞われていました。
瀬嵩の三線の師匠が三線を弾き鳴らし、名護の市議会議員が歌う。読谷村の知花昌一
さんも、国頭のかっちゃんも参加してにぎやかな宴になりました。
その中で辺野古の座り込みに参加している女性が発言。「こうやって海人達の皆さん
が海上デモをしてくださったことが夢のようです。」
8年前からずっと運動に参加している女性です。8年前には海上で海人達がデモ行進
するという状況はありませんでした。8年前の市民投票から厳しいトンネルを抜け、
それでも基地建設を拒否し続け、そして海人達が立ち上がるまでに状況は覆りまし
た。
「夢のようです。」という言葉の重みがヒシヒシと伝わってきました。
今日のパレードはこの海の主人公である海人達自らの意思表示でした。
「私達は本気だ!!この海に基地建設はさせない!!」その言葉を誇らしげに体言したこ
とにすごい意義を感じます。
海人達に対する政府からの圧力があってもそれを海人達が跳ね除けるだけの大きな力
を感じるパレードでした。
この闘いは勝てます。一人一人から始まった辺野古の闘いは確実に基地建設を止め始
めています。米軍が戦争への準備と現在の攻撃のために行っているトランスフォー
メーション(米軍再編)を辺野古は根っこから破壊しています。
基地建設を絶対に止める。この時代、私達の時代を政府の好き勝手にはさせない。
世界は変わるこの辺野古から。
先月、作業台船は月の中ごろに動いています。現在、辺野古外洋には作業台船のため
のアンカーが降ろされています。2月の決戦が迫っているように感じます。作業台船
は入れさせない。