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 2005年5月18日 衆議院外務委員会


東門
 次に辺野古海域での作業についてお伺います。防衛施設庁長官がお出でですから、まずこれを先に質したいと思いますが、那覇防衛施設局は、去る4月21日、地元の住民や多くの県民の反対の声を無視して、辺野古でのボーリング調査に向けての作業の再開を強行しました。日中の作業が阻止行動で阻まれると、4月26日には深夜の午前3時以前に作業を開始し、そして、開始するという抜き打ち的な行動に出て、反対派との対立が強まる状況を作っています。
 私はこの件に関しましては、(那覇)防衛施設局の判断ですか、施設庁からの判断ですかと前回お伺いしたのですが、施設庁長官が「施設庁が指示した」との御答弁だったことを記憶しております。しかし、そういう今対立が強まっているのですが、しかし、作業計画では作業時間は日の出1時間後から日の入り1時間前までとなっているのにもかかわらずなんですね、この行動は。それで、お伺いしたいんですが、現在辺野古で行っている夜間作業、…すでにそういうやりとりが、押したり戻ったりの状況にあるとのことですが…、それについては県の了解は得ているのでしょうか。

防衛施設庁:山中長官
 これはもう私どもの判断でやっていることでございまして、その都度都度県の方にご了解を頂くということはいたしておりません。ただ、県の方は当然、いろいろ生活環境、自然環境に対して十分な配慮のもとに、ボーリング調査の実施を求めておられるわけでございまして、それが昨年の4月に示されております環境配慮事項ということにも現れているわけでございます。そういったものを十分尊重しつつ、作業を行おうとしているということでございます。

東門:
 私がお伺いしたのは、その都度その都度、毎日毎日、了解を受けているかということではないんですね、夜間作業に入るということに関して了解を受けていますか、ということです。それに対して、了解を得ずに強行したということはどういうことなんでしょう。どこに根拠があってそういうことをなさったのか。

山中:
 これはあの、昨年の9月にボーリング調査の前提になる準備作業を開始致しまして、実際には11月から単管足場の設置等を試みてきたわけでございます。ただ、実際には洋上におきまして、単管足場において、反対派の妨害行為等もございましたので、そういう状況をふまえて、私どもとすれば、どういう手だてを講ずれば、ボーリング調査が円滑に進められるかというようなことを考える中で、夜間において単管足場への防護ネットの設置ということをやったわけでございます。その段階で、県のいちいちの了解を求めるということはいたしておりません。

東門:
 県の方からは5月11日付で防衛施設局に申し入れが行ってますよね。「夜間の作業についてはジュゴンの行動に影響を及ぼすおそれがあり、好ましくないと考えておりますので、最大限の配慮をお願いします」と、ちゃんとそういうものも出ているわけですよ。それを受けて、何か、夜間は自粛しようということでも出ているのでしょうか。

山中:
 去る11日だったと思いますが、県の環境担当部長の方から文書を頂いております。まあ、当然あの、ジュゴンの行動特性というものをどうやって配慮しながら、例えば、リーフの切れ目には足場を設置しないとか、これまで繰り返し申し上げておりますけど、日中において作業を行う。ただ、掘削そのものは音が出ますので、当然これを夜間に行いますと、場合によってはジュゴンに影響を及ぼすというようなことで、私どもの作業計画、あるいは先ほど申し上げた県の環境配慮事項に十分沿ってやっておりまして、夜間の作業そのものがこれらに反するという風には考えておりません。ただ現実に、先月末に、先ほど申し上げた防護ネットの設置をいたしました。実際には反対派がそれを乗り越えて単管足場を占拠しているという様な状況もございます。夜間のそういった作業そのものが、場合によったら危険を誘発するということにもなりかねないという風にも考えられます。現時点において、夜間において安全に作業をなし得るのかどうか、これまあ、かなり困難だろうと考えております。今現実にやっておりますことを申し上げますと、これは、反対派が夜間の足場の占拠をやっておりますので、警戒船を出しまして、安全の確認をしているということでございます。したがって、現地の状況を見て、そのあたりは適切な判断をする様に、(那覇防衛施設)局に指示をしたいという風に考えております。

東門:
 今のご答弁を承りましたけれども、作業時間帯のセットは甘いと思います。何でもない思うというご答弁でしたけれども、しっかりと、皆さんが仰るいわゆる覆面専門家からの助言内容にも、作業時間帯等についても、しっかり書いてありますよね。ジュゴンは本当に小さな音にでも反応するんですよ。出港帰港を含む作業時間、それを含む作業時間も日の出から日没までと、夜間は止めて欲しいということを意味しているじゃないですか。そういうことをしっかり守ってください。夜間は絶対だめだと、打ち切って頂きたいと思います。


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