集 会 決 議
33年前の5月15日、沖縄は日本に返還された。沖縄民衆の「基地のない平和な沖縄」の訴えは、日米両政府によって一切無視されて、沖縄は日米安保体制にがっちり組み込まれた。そして、いまだに日本の面積比で75%の米軍基地が集中しており、基地被害におびえながらの生活を沖縄の人々は強いられている。
その沖縄に、日本政府は、新たな基地を辺野古沖に建設しようとしている。この辺野古新基地建設は、すでに住民投票で否決済みで、現在でも辺野古住民はもとより、沖縄民衆の圧倒的多数が反対を表明している。にもかかわらず、日本政府は、沖縄民衆の声を無視し、何が何でも辺野古沖の基地建設を強行しようとしているのである。
しかし、オジー、オバーをはじめ辺野古住民を中心に、多くの支援者による実力阻止行動の前に、ボーリング調査はほとんど進行できず、完成まで10年の計画は大幅に遅れている。これに業を煮やす米国は、辺野古にこだわらない等、日本政府に揺さぶりをかけている。これは10年も待てないということと、15年使用期限へのけん制である。米国としては、建設期間の大幅な短縮と、無期限使用を目論んでいるのである。
それに応えるかのように防衛施設局は、4月26日から24時間作業を強行し始めた。これは、阻止行動の疲弊を引き出し、一気にボーリング調査を推し進めようとの意図が明確である。
この防衛施設局のなりふりかまわぬ行動に対し、『辺野古の仲間たちは、ぼろぼろになりながらもなお希望を捨てずに頑張っています。・・・私たちがあきらめてしまったら、新しい基地によってどれだけの子供たちが殺されるのか。そのことを思うと、この闘いは何が何でも勝たなければならないのです。新基地建設計画が揺らぎ始めた今こそ、力を緩めてはならないのです』(平和市民連絡会・平良夏芽氏アピールより)辺野古の仲間は命をかけて闘っている。この闘いに、私たちも、これまで以上に力を振り絞って、現地辺野古と連帯した闘いを展開していかなければならない。
我々は、日本政府に対し、以下の要請をするものである。
- 沖縄の自然を破壊し、海人及びジュゴンの生活の場を奪うボーリング調査をただちに中止し、辺野古新基地建設計画を取りやめること
- 「世界で一番危険な基地」普天間基地を即時無条件撤去すること
以上、決議する。
2005年5月13日
「復帰」33年目の沖縄を問う 5・13集会参加者一同