From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Fri, 19 Nov 2004 22:24:25 +0900
Subject: [keystone 9881] 阻止行動日誌215日。富田晋。
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
11月19日(金)
・防衛施設局による違法であり環境破壊を行なうくい打ちのための足場建設に阻止行
動を行ないました。
昨日の段階で足場建設をやられてしまった場所でのこれ以上の建設を止めるためにカ
ヌー隊と共に早朝から海上での座り込みを開始しました。
昨日の段階でキャンプシュワブの沖合いの1ポイント、航路のすぐ近くに1ポイン
ト。その2ポイントにそれぞれ人とカヌー、阻止船が張り付きました。
午前8時、警戒船が出てきました。
私達のところに寄ってきて「おお!もういるんか。まいったなぁ、流石だよ。」と冗
談まじりに。警戒船の船長から辺野古の海について色々と教えていただきました。
「ここはダイビングポイントとしてどうなんだろう。」と私。
「うーーん。どうだろう結構岩場が多いけどね。リーフの上は中々見所があるよ。こ
の先に浜サンゴが再生して突き出てて危ないんだけど、きれいだよ。」と船長。
「へぇ。このポイントの下はアジケーとかティラジャァがとれるんかな。」と私。
「いやこの先100メートルぐらい行くとアジケーなんて100コぐらい普通にある
よ。」と船長。
こんな話をしていると、本当に基地建設さえなければ普通に友人として付き合えるは
ずです。いつかそういう日が来て欲しい。切にそう思います。
作業は私達がいる限り何も出来ず、作業船が右往左往していましたが一切何もさせま
せんでした。
辺野古の海人達がため息がたくさん出ると言っていました。それはそうだ。本当にお
互いに大変な状況に置かれている。地域を二分して防衛施設局、この国は一体何様の
つもりなのだろう。私達の手でこのような状況を変えなければならない。
反対協、命を守る会、県民会議は今日防衛施設局に対して、この間に作業員によって
行なわれた暴力行為に対して抗議をしました。
暴力行為に対して「防衛施設局の指示のもとで行なわれている調査の中でこういった
行為が行なわれている。防衛施設局は暴力行為に対して指示をしたのか。」と追求し
たところ、新聞紙面と同じく。
「そういった事実は聞いていない」と真顔で答えました。
県民会議の山内徳信さんは涙を流しながら今回の行為に対して怒りをあらわに抗議し
ました。1フィート運動の中村文子さん(91歳)も同席し、抗議をしました。30分
のはずの抗議が1時間30分にも及び、今回の行為に対して反対協として絶対に許さ
ないことを全面に出しました。
午前、午後共に2ポイントの足場建設、調査を阻止しましたが、防衛施設局はさらに
足場建設の場所を増やします。久志、豊原の沖合いに1時間ほどで一気に1つの足場
を作り上げていました。
陸にいる座り込みの人達をさらに海上に増員し、座り込みに入ります。
夏芽さんの船がカヌー隊を曳航し、ポイントへ引っ張っていこうとすると、警戒船が
3隻で妨害に入ってきました。作業船がその場に鉄パイプを降ろし始める。カヌー隊
は曳航を解き、そのままポイントへ向かう。すると作業員達はダイバー達を海中に降
ろしてカヌー隊の妨害に入る。カヌーの船首をカヌーに繋ぎ身動きがとれなくする。
次々にカヌー隊が入り阻止線を張る。
作業船は早々とその場を退き、久志、豊原の沖合いの足場に向かう。カヌー隊を曳航
する夏芽さんの船はやはり警戒船に阻まれ身動きが取れない。
そのまま昼を迎え作業員も海上座り込み隊、陸上座り込み、カヌー隊、阻止船も昼休
みに入りました。海上で座り込みをしている人達は昼飯を食べるのにも一苦労です。
荒波の中片手で自分を支え、片手で昼飯を食べる。大道芸人みたいになっている気分
だそうです。
午後、私は午前にいたポイントを離れ夏目さんと共に行動。久志、豊原のポイントで
行なわれている足場建設への阻止行動に入ります。
7人の海上座り込みの人達を連れて行きやぐらで阻止のための海上座り込みをしまし
た。
午後3時30分まで3ポイントのくい打ちを阻止。防衛施設局はさらに4ポイント目
を建設しようとしている。4ポイント目には4本の鉄パイプが海上に出でいます。と
にかく人が必要になってきています。リーフ内のやぐらは30ポイント。防衛施設局
は私達が阻止するのを見計らって次々に足場建設を行い、阻止しきれない部分からの
くい打ちの強行を考えています。
単純計算で1ポイントに約5人、30ポイントで約150人。「150人の人達を海
上に」という状況を作り出すためにも必死の訴えが沖縄で、全国で必要です。
昨日の段階から2ポイントを完全に阻止し、2ポイントを建設途中で阻止しました。
防衛施設局は「土日、やらないということはない。」としています。NHKでは「明日
は反対派の阻止行動などによって遅れている。作業台船による外洋での調査を行な
う」との報道がありました。
防衛施設局はかなり焦っています。まったく作業が進まない状況をどうにかしたい。
しかし、私達はここで踏ん張って止めます。明日も明後日も絶対に。
昨日の阻止行動の途中でカヌー隊が阻止行動をしている途中に「タコとり」用のモリ
でカヌーを引っ張ろうとする危険な行動があったことをお知らせします。焦る防衛施
設局はこんなことも指示しているか!絶対に許されません。