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Date: Sat, 30 Oct 2004 23:43:58 +0900

Subject: [keystone 9753] 阻止行動日誌193日。富田晋。
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10月28日(木)
・防衛施設局による違法な強行調査を止めるために阻止行動をしました。

今日は防衛施設局の定例の記者懇談会があったようです。
西防衛施設局長は「36ポイントの潜水調査を終えた」と発表。9月24日までに全
ての潜水調査を終わらせるなどと言っていた防衛施設局の強弁はどこにいったのや
ら、と感じています。「工期短縮で辺野古基地建設を進めていく」と話していまし
た。「工期短縮」というのはずさんな調査を行なうと言っているようにも聞こえま
す。実際、36ポイントでの潜水調査も「調査した」と言ってもちょうじりをあわせ
るためだけの調査が強行されていただけでずさんでした。これで「調査をした」と本
気で言っているのでしょうか。とっても疑問です。

記者懇談会はさておき、今日も阻止行動のために午前8時より海に出ました。
午前9時にキャンプシュワブで資材を積み終えた調査船が出港。調査ポイントへと高
速で向かう。私達も後を追う。
調査船が着いた場所は昨日と同じ場所でした。昨日は何も出来ていなかったことが明
白です。
調査船からダイバーが降りる。フィリィア号から私達のダイバーも降りる。昨日と同
じ展開でした。カヌーを曳航していた私達も遅れて到着。カヌー隊を船から離し、調
査ポイントで海上と海中での阻止攻防戦が始まります。
防衛施設局のダイバーは何も出来ず、15分と立たない内に船にあがりました。
調査船は急いで次のポイントへと向かう、しかし、先ほどのポイントで海中の機材を
船に片付けていないことは分かっている。これは陽動でした。
アンカーを降ろしたと思っていたらまたすぐに上げ、先ほどのポイントへと戻ってい
く。少し出遅れたが、阻止行動隊全体がそちらへと走る。
少しの間調査を許しましたがまたも途中で止めました。

向こうのダイバーが私達のダイバーに話しかけてきました。
「今、私が潜っている海域には海草が驚くほど群生しており、サンゴ礁も再生してい
ます。ですから、このポイントでは保全のための潜水調査です。」と断りを入れに来
ました。
防衛施設局員にも確認する。「そうです。」と答える。私達はいったん退くこととし
ました。ただし、何か動きがあればすぐにとめに入るということです。
その調査の間、カヌー隊は小休止のため陸に上がり、私とフィリィア号は海上で監視
をしながら昼食をとりました。
その間に調査船の海人達と会話をしたりと和んだ雰囲気が海上にはありました。大西
さんの昨日の話などで笑い声が響いていました。
夏芽さんの丁寧な話しで初めて海人達は私達がお金をもらって動いているのではな
く、すべてボランティアで動いている、純粋に基地建設を止めたくてこの海にいるこ
とを知ったということでした。
海上での新しい出会いに感謝の気持ちでいっぱいでした。

午後に入るとダイバー達は海から上がり、調査船は平島、長島で昼休みに入りまし
た。私達はそれを確認し、漁港に戻りました。
午後1時30分にカヌー隊、阻止船共に海上へと出ましたが、調査船はシュワブ海域
へと戻っている様子。調査をしていた船に声をかけると「今日は終わりだ」という。

早めに調査を終了したということもあって余裕が出ました。カヌー隊から「久々に平
島まで遊びに行こうよ!」と声をかけられました。
フィリィア号に声をかけると夏芽さんがうれしそうに「行く!」と。
皆で本当に久々に遊びに行きました。
平島へ着くとそれぞれすごいはしゃぎっぷり。久しぶりに海で心から笑顔になれまし
た。私はさくら丸から海に飛び込む時にうれしさの余り眼鏡をつけたまま降りてし
まって、眼鏡が海の中に!!「あちゃーー」と思いつつシュノーケルを着けて海の中に
素潜り。海の中がものすごく透き通っていて見渡せます。眼鏡はすぐに見つけ出すこ
とが出来ました。
波が少し荒かったですが、ほんとに久しぶり海を見たような気がします。