From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Thu, 23 Sep 2004 19:27:29 +0900

Subject: [keystone 9505] 阻止行動158日目。さくら丸でドライブ。
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9月23日(木)
・今日はサンゴ礁破壊の強行調査はありませんでした。

今日は朝の段階で辺野古から漁船が調査に出ないと分かり久しぶりの休日といった感
じでした。海に漁に出る海人も多く、漁港にはいつもの緊張感がなく、漁に出て行く
姿は輝いて見えました。

私もエンジン調整を兼ねて「さくら丸」を海原に出しました。
亜季ちゃんやかんきちさん、うららちゃんを連れて海に出たのですが、本当に穏やか
な波でした。平島の近くのリーフには東恩納琢磨さんが2,3隻で船を出し、ダイ
バーが潜り、「リーフチェック」をしていました。リーフをチェックする専門的な団
体があるそうでその人達の力を借りての調査でした。
そこからずーっと海を切りながら進んでいきます。
船首に座っていたうららちゃん、亜季ちゃんは打ち寄せる波の揺れに「ぎゃー
ぎゃー」言っていました。
3年前私が阿部の集落のオール島で初めてジュゴンを3頭見た場所を海から初めて見
ました。
ジュゴンが3年前にいた場所はとても穏やかな波が打ち寄せる場所でした。島の近く
とは思えないほどです。ジュゴンがいる理由が体感出来ました。
それから、一度だけ亀が私達の方に顔を出してくれました。ある漁師は「亀が来た2
時間後にジュゴンは表われるんだよ。」と言っていました。エンジン音を恐がったの
か亀は俊敏に海深くへと潜っていった。

途中、何度かかんきちさんと運転を交代しました。
説明しておくと「船長は常に周りを確認している必要があるため、船員が免許を取得
していなくとも免許を持っている船長が一緒であれば運転をしても良し。」とある。
海の法律とはとても面白く、「強者は絶対に弱者は虐げてはならない。」が基本にあ
ります。大きな船と小さな船では明らかな力関係があります。大きな船は小さな船に
対し配慮しなければならないのです。
防衛施設局は辺野古の人々にとって強者です。海の上で海人達を虐げ、私達を虐げ、
ダイバー達を虐げていることは絶対に許されません。
かんきちさんは運転のすじが良い。うれしかった。

船はカヨウを超え、東村のあたりまで走りました。波はどこも違う。今日の波だった
ら沖縄を一周することも可能だったでしょう。
辺野古に帰るといかに辺野古の波がいかに穏やかだかわかります。多くの生命を守っ
ているこの海は不思議ととても暖かく感じます。私の命が続く限りこの海を残した
い。

この海を守る。多くの人達が誇りある生活を送れるようになるため。子供達の未来の
ため。生きる、生き抜いてみせる。基地建設はさせない。