From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Mon, 16 Aug 2004 01:14:45 +0900
Subject: [keystone 9146] 阻止行動118日目
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
8月14日(土)
・防衛施設局は来ませんでした。
「米軍へりCH53の沖縄国際大学への墜落爆発炎上事件」への怒りの収まり所があ
りません。感情が抑えられずにいます。
米兵は今日の時点でも現場を占拠しています。正門前の道の1キロ余りを封鎖、警察
機動隊を使って住民、学生を排除しています。
黄色い排除するためのひもは米軍のと警察のとがあり、なんだかめちゃくちゃです。
昨日のように米兵だけの排除ではないので現実的に中に踏み込むことは困難な状況で
す。またそのような状況しか作れていないという現実は厳しいものを感じます。
現場からの連絡では、排除してくる県警の機動隊達に対して、「あんたたちも嫌だろ
!!こんなことされて」と言うとコクッとうなずいていたそうです。
ものの散乱は以前として生々しく残っており、それを必死になって証拠隠滅を図る米
兵達でごった返していたとのことです。
後で知ったことですが、1968年に九州大学にはF4Cファントムが九州大学工学
部に建設中の大型電算機センタービルに突き刺さる形で爆発、炎上したとありまし
た。知っている方が多いと思います。
その時の学生たちや市民は「証拠隠滅」をさせないため、そして「板付米軍基地」の
撤去を求めて学内を占拠したりしたそうです。
今回の件を見ると好き勝手に米軍がやっているようで腹が煮えくり返ります。
新聞報道では、副知事が「あらゆることを検討する。」と辺野古基地建設の再検討も
示唆している。しかし、辺野古の緊張感は高まっています。
今回のことで辺野古基地建設問題において沖縄の人々の答えは完全に「NO」と出て
います。これに対する政府の回答があるはずだからです。
辺野古基地建設にしろ、金武町伊芸区の都市型訓練施設建設にしろ日本政府は完全に
沖縄の人々を敵に廻した。今まで、「金」でつなぎとめていたものが全て覆るほど
に。
どんな形で辺野古基地建設を強行しようと政府は沖縄の人々の思いの爆発を止めるこ
とは出来ない。その上で基地建設を強行するのか、小泉は今決めかねているはずで
す。
その上で強行するというのなら、私達はその上で止めてみせる。
座り込み現場からの声はぜひ、ジュゴンの家のホームページをご覧下さい。
現場写真などを見たい方は以下にアクセスしてください。
きよこさんのホームページ(主に13日の現場写真)
http://www.ne.jp/asahi/cyura/kiyoko/albumpage/heri040813.htm
ジュゴンの家(座り込み参加者の今回のことに対しての怒り声が載せられていま
す。)
http://dugong2003.fc2web.com/
オープンスペース街(東京での抗議行動の様子。)
http://www1.plala.or.jp/akahane/machi-index.html
宜野湾市のホームページ([新着情報]緊急抗議声明から”現場写真へ”をクリッ
ク)
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/
沖縄国際大学のホームページ(ニュースで近々公開との情報がありました。)
http://www.okiu.ac.jp/
以下、抗議声明。宜野湾市長、ヘリ基地反対協・座り込み一同
・宜野湾市長。
緊急抗議声明
本日、14時15分頃、CH−53Dヘリが沖縄国際大学1号館(本館)に接触し
て墜落しました。本市が7月に行った訪米要請の報告会を開催している最中に、14
時20分頃に、本市消防本部から米軍ヘリが沖縄国際大学構内に墜落したとの一報を
受け、直ちに報告会を中止し、市災害対策本部を設置してきたところ、米軍3人が負
傷し、大学生及び民間人に負傷が見られないとの那覇防衛施設局からの事故発生の連
絡が14時50分にありました。本市としても、全体の被害状況を確認中でありま
す。
これまで、普天間所属ヘリの事故が発生するたびに何度も抗議してきましたが、沖
縄国際大学本館にヘリが墜落するという最悪の事故が発生し、大惨事になるところで
ありました。現在、沖縄国際大学は、夏休み期間中であり、幸いにも学生や民間人に
は負傷者が発生していません。不幸中の幸いであります。
宜野湾市は先月、普天間飛行場の早期返還、住宅地上空での旋回飛行訓練の中止等
を日米両政府に求めてきた矢先の今日の事故であり、市民の生命と財産を守る市長と
してあってはならないことであります。
SACOで合意した普天間飛行場の5年ないし7年の返還の約束期限もすでに過ぎて
おり、早期に普天間飛行場の閉鎖全面返還をしてもらうとともに、日米双方による事
故原因の徹底究明と住宅地上空の旋回飛行を直ちにやめ、ヘリ基地として運用の中止
することを、日米両政府及び米軍に強く求めます。
平成16年8月13日
宜野湾市長 伊波洋一
・ヘリ基地反対協・座り込み一同
CH−53ヘリ機墜落事故に対するヘリ基地反対協の抗議声明
1.普天間基地の即時閉鎖と無条件全面返還を行うこと。
昨年11月に来沖したラムズフェルド国防長官は、「ニューヨーク市のセントラル
パークに軍事基地があるようなもの。事故が起きないのが不思議」と言い、SACO
の見直しを指示した。
私たちが絶えず指摘していた世界で最も危険な普天間基地。その周辺に位置する沖
国大のキャンパスにCH−53ヘリが墜落事故を起こしたことは、断じて許し難いもの
である。夏休み中であることが大惨事にならず、不幸中の幸いであった。
この事故の知らせを聞いたときは、石川市で起きた宮森小学校米軍機墜落事故を彷
彿させ、とてつもない憤りを覚えた。
1996年の橋本・モンデール会談で「5年から7年で普天間基地を返還する」との日
米政府間の合意が反故にされている。普天間基地は不当占拠されているのである。直
ちに普天間基地を閉鎖し、無条件で全面返還するよう要求する。
2.辺野古沖海上基地建設計画を撤回し、ボーリング調査も中止すること。
新基地建設は供用開始まで最短でも16年かかると言われている。それまで、宜野
湾市民と県民は危険にさらされることになる。私たちは日米政府が新基地建設計画を
直ちに撤回するよう要求する。
稲嶺知事は名護市民投票の結果を無視し、県の「自然環境の厳正な保護を図る区域
(ランクT)」である辺野古海域を埋め立てる新基地建設計画に同意した。「軍民共
用空港」と県民をたぶらかし、美ら海を軍事基地に変貌させる「非現実的で最悪な判
断」を行った。
私たちは稲嶺知事及び岸本市長に対して、基地の県内移設反対の圧倒的な世論を無
視することなく、以下のとおり要求する。
@サンゴ礁に刃を突き刺し、ジュゴンの餌であるアマモを破壊するボーリング調査
の許可を取り消し、那覇防衛施設局に対してボーリング調査の中止を申し入れるこ
と。
A新基地建設計画の同意を撤回すること。沖縄県の環境保護政策は沖縄の原風景で
あるリーフやイノーを子々孫々に伝えることである。現実的でベストな方法は、自然
豊かな辺野古海域をサンゴ礁及びジュゴンの保護区に設定することである。
ヘリ基地反対協はボーリング調査の白紙撤回と新基地建設を断念させるまで、辺野古
漁港前の座り込み行動を続けていく。
2004年8月14日(座り込み118日目)
ヘリ基地建設反対協議会
辺野古座り込み参加者一同