From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
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Date: Wed, 11 Aug 2004 11:21:54 +0900
Subject: [keystone 9109] 阻止行動114日目。アメリカ裁判「第一回口頭弁論」報告。
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
8月11日(水)
・防衛施設局が午後3時30分にきました。
今日は台風。朝からさんざんでした。
かなり大きな雨に降られ、座り込みをしている人々はテントをたたみ、事務所前で座
り込み。
資材置き場となってしまている漁港では、大雨の中警備員の人達は立っていなければ
ならない。本当にひどい労働条件だ。
午後3時30分、漁港入り口で見張りをしていた人から連絡。「施設局が来た」との
こと。急いで事務所前座り込みを解き、漁港入り口へと向かう。
防衛施設局が現れ、「台風のため資材置き場の点検をさせてほしい」とのこと。こち
らの厳重な監視体制のもとで施設局職員並びに業者の作業員が点検。10分ほどして
引き上げていきました。
「点検」などと良く言える。ここを資材置き場として使おうという姿勢になんらかわ
りがないことが伺えました。
その後、また事務所に戻り座り込み。
アメリカに行っていた琢磨さんが来ました。アメリカ裁判のことをうれしそうに話し
てくれました。
「アメリカに沖縄から直接行ったということがかなり注目を浴びた。各メディアが集
い、テレビだけで4社だったかな。集まりました。驚いたのは裁判官の姿勢。米国側
の代理の"この基地建設に関して私達は一切の責任を持っていない"との主張に"それ
がつ作られた後、使用するのは誰か"と突き帰していたのが印象的でした。」と琢磨
さん。
その後の交流会のことなどもとてもうれしそうに話していました。交流会では沖縄の
2世、3世がエイサーを披露してくれたとのこと。
その後に来た、土田さん、マキシさんからも報告をいただいた。
・裁判所の様子。
裁判所の表には「ジュゴンVSラムズフェルド」と掲げられていて驚いた。
私達は原告だか、裁判では証言台には立たない。証言台には私達の代理であり、ジュ
ゴンの代理である「アース・ジャスティス」の弁護士2人が立つ。私達は口頭弁論の
時、終止傍聴席に座っていた。
傍聴席にはかなりの人数が座っていて裁判官が「今日はジュゴンラバーズ(ジュゴン
愛好家の意味かな?)がたくさん座っているね。」と少し面白く感想を述べていた。
裁判官は女性でマリリン・ホール・パテルという人物。環境保護には強く関心がある
人だということだった。たまたま、そういう裁判官と当たるのだから驚きだ。
とにかくメディアの関心も強く、驚きだ。普通、裁判のことで新聞に取り上げられる
という時には裁判の判決の結果が載るらしい、今回のように中間報告的に、そしてか
なり大きく新聞報道で取り上げられることは珍しい。
第一回口頭弁論は一時間三十分に及んだ。
・この後の状況。
口頭弁論で米国政府側の主張は「NHPA(歴史、文化保存法。文化財保護法。)に動物は
摘要されない」ということと「行政手続き上米国は基地建設に関わっていないのでこ
の裁判のそのものが無効である」ということ。
行政手続き上のかかわりがない根拠として米国が上げているのは2001年に作成さ
れた運用要求。これは、そういうものがあるということは初めて聞く事実であった。
裁判所としては8月21日頃までにその文書を提出を求めている。
国家機密であろうが、裁判所が要求した場合は提出しなければならないというのはア
メリカの裁判らしいところだ。
その文書の提出があって、それを裁判所が判断材料の1つとして考慮する。米国の主
張が正しいと判断されればこの裁判での訴えは棄却となる。
その判断が出るのは数ヶ月後か数日後かは不明。
ということでした。
とにかく、お疲れ様でした。精神的にも、肉体的にも疲れて帰ってきたと思うので
ゆっくり休まれてください。
マキシさんが「土田さんは車から降りる時に"センキュー"というんだよ。いまだにア
メリカが抜けないらしい」と笑っていた。
時計を元に戻すのは大変だ。