From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Wed, 4 Aug 2004 13:11:41 +0900
Subject: [keystone 9066] 国会情報に関して。
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
平良夏芽より、皆様へ。
8月2日に流れたメールに関して、誤解を生むような表現がありましたので訂正させ
ていただきます。
問題なのは以下の文章です。
●夏芽さん「辺野古はもう限界です。100日の大会の時、勝つまであきらめないぞー
座り込みを続けるぞ、と主催者は言っていたが、一言『なるべく早く座り込みを終わ
らせましょう』と言ってほしかった。風邪をひいている者や入院する者もでてきてい
ます。このままでは必ず死者が出る。
耳の痛い話ではありますが、大事な話なのでします。辺野古のおじぃ、おばぁを一番
苦しめている来訪者は『平和学習団』です。全ての平和学習の人がそうだというわけ
ではありませんが、彼らはおじぃおばぁの人生で一番話したくないことを話させて、
弁当のゴミをのこして、『頑張ってください』と言って帰っていく。・・・
1.100日の大会で「勝つまであきらめないぞー、座り込みをつづけるぞ」と声を上
げることは当たり前なことです。座り込みを継続している人達の総意だと思います。
ただ、それを叫びながら「なるべく早く座り込みを終わらせましょう」とも強く表現
して欲しかったということです。
2.「平和学習団」の件ですが、国会前で批判したのは、「観光気分でくる平和学習
団」です。私達は観光客を歓迎します。気軽に迎え入れて、一緒に楽しんで送り返せ
ばよいからです。大変なのは「平和学習」の方々です。何をどのように伝えるかを常
に悩みます。そしてそれぞれが自らの苦しみを開示して、沖縄の現実を伝えようと努
力します。戦争体験者は、忘れてしまいたいことを思い出して表現するのです。証言
の後、数日眠れない方もおられます。語ってしまうと昨日のことのように思い出すの
だそうです。だから疲れるのです。しかしそれが本当に伝わるのであればその疲れは
無駄なものにはなりません。むしろ大切だと認識しています。オジーやオバーもそう
思っていると思います。
問題なのは、戦争体験者の話や、本当に大変な思いをして闘っている人々の話を「気
軽」に聞いて、オジーやオバーが話しをしているのに居眠りや雑談をして、最後に
「頑張って下さい」と挨拶をして帰っていく人達です。驚くような話ですが、現実と
してそのような方が居られるのです。大変な想いを伝えようと、心身の消耗を覚悟し
て語って、そのようなことがあると疲れはさらに大きくなります。がっかりします。
オジーやオバーを苦しめるのはそのような類の人達だということです。ですから「平
和学習」をするなという話ではなく、「平和学習」をしてオジーやオバーに語らせる
のであれば、できる範囲であったにしても何らかの準備をしてまじめに話を聞いて欲
しいということなのです。
3.「頑張って下さい」という表現も、現場をしばしば疲れさせます。「私達は帰っ
て、自分の生活の場で頑張ります」という言葉を期待しているのです。「頑張って下
さい」という言葉は、余裕のある者に対しては励ましですが、疲れきっている者には
残酷な言葉です。「こんなに頑張っているのに、もっと頑張れというのか」と思って
しまうのです。お願いです。言葉を気をつけてください。せめて「共に頑張りましょ
う」と言ってください。そしてそのような覚悟をして欲しいのです。
以上、ご説明させていただきます。