From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Mon, 26 Jul 2004 22:05:49 +0900

Subject: [keystone 9014] 辺野古。阻止行動99日目。シン
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7月26日(月)
・防衛施設局はきませんでした。

100日集会を警戒してか、はたまた人事移動があったので調整中なのか防衛施設局
は来ませんでした。少し、不気味な空気を感じます。
ついに明日で100日間の座り込み。長いようで短い100日間です。短く、濃密な
100日間だったというべきでしょうか。

今日も県内外からたくさんの人達が座り込みをして、続けられています。
しかし、やはり、ぐち1つ言わず座り続けている命を守る会のおばぁ達の体調はとて
も気になっています。
守る会に来ると安心していられるということはあると思いますが、人の出入りが多い
ところです。自分の好きなときに休める場所ではないと思います。
「体と相談してからここに来て下さい」と言っていますが、19歳の私には分からな
い70代、80代、90代のおばぁ、おじぃの苦労があると感じています。
何よりも早く基地建設を止めなければなりません。あせらず、されど必死に。皆様の
お力をお貸し下さい。

韓国から来られた方は「国連司令部の解体」を訴えて韓国中を回り、そして沖縄の辺
野古を原点として日本全国をこれから訴えるために歩くと話してくれました。
平良夏芽さんと事務所のほうで色々とレクチャーをしながらお互いの知らなかったこ
とを情報交換しました。

「辺野古弾薬庫にはいまだに核があると言われています。根拠となったのは外務省の
"地位協定の考え方"という極秘文書の暴露からです。その文書は"日本は米軍に対し
て地位協定という法律を持っているが、基地内は悪魔で治外法権である"という考え
方に基ずいて作られています。日本には"非核三原則"という法律が存在し、それは沖
縄の復帰と共に適用されたはずです。しかし、この文書から読み取れることは"それ
を無視してもいい"ということ。つまり核の持込みに関しては米軍に規定は存在しな
い、という日本政府の考え方なのです。」と私が説明。

「現在、日本の港湾施設で"通告なしに米の原子力潜水艦が乗り入れて良し"とされて
いるのはこの沖縄だけです。米軍の軍事戦略において原子力潜水艦の位置づけはかな
り重要です。原子力潜水艦には核爆弾を搭載する"トマホーク"が積まれています。そ
の潜水艦が沖縄に寄航するときだけどこかでトマホークを降ろすなどは考えられない
ことです。」と夏芽さんが話す。
韓国の方は驚くこともなくたんたんと話す。韓国に「非核三原則」などという法律は
存在しないので当たり前のことでもあります。

「韓国では1994年に米軍がチェアン(?地名ははっきりと覚えられませんでした)
に核を持ち込んだことが確認されています。そのことを私は記事にして暴露しまし
た。このことは韓国政府でさえ確認をしていなかったことです。私達の場合、沖縄の
ように米軍への監視体制をとり第一次的にその状況を知ることを勝ち取ることが出来
ていません。ですから、そういうことというのは第二次的、つまり、米軍から降ろさ
れた情報や漏洩した情報などからしか分からないでいます。95年、96年、97年
に核の持ち込みが確認されているのですが、94年にすでに米軍が韓国に核を配備し
ていたことは誰もが知らなかったことでした。」と韓国の方。

「米軍の生物化学兵器でもっとも危険なものは赤い樽のような入れ物に入っていま
す。次が黄色でその次に危険なのが白色。韓国に在韓米軍が"黄色"の表示をされた化
学兵器を持ってきたということを確認したのも私でした。米軍が基地内で物資の積み
出しの時にそれを扱っていたということですが。」と韓国の方が続けます。

「国連軍と初めて米軍が名乗ったのは朝鮮戦争でした。米軍は自分たちの戦争を正当
化するために"国連軍"という枠組みを作ったのです。そして、国連の規定した国際法
に違反して今でも韓国には"国連司令部"が存在しています。現在の韓国では米軍に対
する反対をすることも重要ですが、"国連"という存在の矛盾を突きつけていくことは
私はさらに重要だと考えています。」自分が国連を否定する意義について朝鮮半島が
今まで受けてきた"国際的な米軍"による差別を歴史からの観点で話してくださいまし
た。

私は最後に「私も国連を否定しています。米軍を全面にバックアップし、イラクの
人々を殺し、イラクの占領を共に行い、その上で"正義"を振りかざす。今まで歴史の
中で国連軍が何をしてきたのか、その残虐性は見るよりも明らかな事実です。どうい
う思いで国連軍の解体を訴えているのかお聞かせ願いませんか。」と質問をしまし
た。
「私は米軍と国連という二面性の"かつら"を剥ぎ取ってやりたいのです。その矛盾を
人々に訴えたい。」と聞かせていただきました。

私達は「国連なら世界の総意」「国連は人道的なことをしている」といったような作
られた概念を疑わなければなりません。国連軍によって助けられた国よりさらに多く
の血が流されているという事実を知らなければなりません。
日本と言う国は米軍を否定するよりもさらに国連軍を否定することが困難な国です。
真実がどこにあるのか見極めなければなりません。
国連というものがあれば「何か変わる」「基地がなくなる」ということはありませ
ん。第2次世界大戦終了と共に生まれた"国連"は今どこにあるのか。一部の人々の利
権を手に入れるために大国の軍隊を使い国際化(グローバル化)した企業が生命を貪っ
ているように見えます。国連軍は侵略を正当化するために作られた枠組みともとれま
す。
人々の「平和を願う心」から生まれたはずの「国連」をもう一度、自給40円(ス
ポーツメーカーナイキがサウジアラビアの子ども達を自給40円で雇い、ボールを作
らせていました。)で働かされているような人々に、イラクで理不尽に殺されている
人達の手に取り返さなければいけないと感じます。

世界中で「グローバル化」に反対する人々が何十万人と立ち上がって声を上げていま
す。その人々がなぜ死人を出しながら(オリンピックの際に反グローバル化のデモを
していた良心ある人達に鎮圧に来た警察が暴行し、一人が死亡しています)それでも
訴えつづけているのかを私達もう一度考えなければなりません。

明日は座り込み「100日目」です。多くの人達が集い、基地は絶対造らせない思い
を分かち合えたらと思います。ぜひ参加してください。