X-Original-To: kaymaru@jca.apc.org
From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Wed, 14 Jul 2004 17:15:30 +0900
Subject: [keystone 8974] 阻止行動日誌87日目。米政府「辺野古代替施設建設を再検討」!!!
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org
7月14日(水)
・防衛施設局は来ませんでした。
普天間基地を抱える宜野湾市の伊波市長が訪米し、「普天間基地の早期返還」を訴え
ています。
沖縄タイムスと琉球新報が夕刊に「米政府、米議会において普天間代替基地建設を再
検討」と大きく報じました。
シタイヒャー(万歳)!!
長期にわたる命を守る会の行動はついに米政府をも動かし始めています。辺野古だけ
でなく、宜野湾市民の行動、浦添軍港を反対する行動、金武町都市型訓練施設建設阻
止の行動、全島、全離島における沖縄の力強い抵抗が米政府を「再検討」せざるおえ
ない所まで追い込んでいます。
おばぁ達にこの一報を伝えると「真実の勝利!!」と拍手が起こりました。
ただ、「代替施設の縮小で早期着工」ということも論議として出ているということも
あり、油断はならないと感じます。
「今、行動することは世界を変える、変えられる。」ということを辺野古の人々は体
言しています。世界を変えましょう。今がそのときです。
ふいー。とにかく良いニュースが続きますね。今はとりあえず喜びたいと思います。
そして皆様の心ある行動を心から祝福したいと思います。
下記はヘリ基地反対協の選挙後の声明。
参議院選挙における糸数慶子勝利を祝し
ボーリング調査の白紙撤回を求める声明
参院選挙沖縄地方区の全野党統一候補である糸数慶子さんの圧勝は、大多数の県民
が普天間基地の辺野古移設を“ノー”と意思表示したのである。私たちが要求する
ボーリング調査の白紙撤回に向けて、大きな励みとなる選挙結果である。
今日は那覇防衛施設局が4月19日明け方に強行しようとしたボーリング調査を実
力阻止してから85日目である。命を守る会のお年寄り達は心労を重ねながら、白紙
撤回に向け奮闘している。
ヘリ基地反対協は普天間基地の辺野古沖移設問題で、名護市や那覇防衛施設局に対
して公開の住民説明会を市内で開催するよう再三要請してきた。しかし、名護市や那
覇防衛施設局は私たちの要請を無視し、区長や行政委員などの限られた市民のみで、
かつ、マスコミも排除した非公開の説明会を開催している。情報公開の流れに逆ら
い、限定・非公開の非民主的な住民説明会である。
今回のボーリング調査に関しても、施設局は事業者としての責務である住民説明会
を行わず、ボーリング調査を強引に実施しようとした。「住民は国策に口を出すな」
との強権発動である。しかも、沖縄県が意見聴取した専門家の多数がボーリング調査
に反対や疑問の意見であったにもかかわらず、問答無用の暴挙を行おうとした。
また、施設局は環境アセス法の専門家から「欠陥だらけの設計図」と酷評される方
法書の広告縦覧を行った。「環境アワセメント」という時代錯誤的な手法で、自然環
境の保護よりも日米安保優先の政策を沖縄に押しつけているのである。そして、振興
策という飴を市民にちらつかせ、市民同士の対立を煽るなど、沖縄差別も平然と行っ
ている。
1996年の 橋本─モンデール会談で、普天間基地について5年から7年の間に
返還することを合意した。県内移設を柱とする日米政府はこの合意事項を履行でき
ず、危険な普天間基地は閉鎖せず、不当占拠し続けているのである。
辺野古沖のリーフは、沖縄本島でも残り少ない貴重な造礁サンゴで構成されてい
る。しかも、このリーフに囲まれたイノーは絶滅危惧種ジュゴンの餌であるアマモ類
が豊富にあり、ジュゴンのダイニングルームとなっている。県の自然環境の保全に関
する指針により自然環境の厳正な保護区域として“評価ランク1”に指定され、埋め
立てしてはいけない海域なのである。
沖縄で開催された国際サンゴ礁シンポジウムにおいて、開発・埋め立てにより生存
の危機にさらされている世界のサンゴ礁を保全する宣言が採択された。21世紀は紛
れもなく「自然環境を保全する世紀」である。日本政府は国際サンゴ礁シンポジウム
に参加した研究者や学者から批判された辺野古沖移設を撤回し、ボーリング調査も断
念すべきである。
私たちは日本政府に提言する。大浦湾から辺野古沖一帯をサンゴ礁の保護区、ジュ
ゴンの保護区として世界に宣言することが、国際サンゴ礁シンポジウムのホスト国と
してふさわしい役割である。辺野古沖移設が現実的、ベターな方法ではないことを肝
に銘ずるべきである。今回の糸数慶子さんの圧勝はそのことを物語っている。
ヘリ基地反対協は、那覇防衛施設局が想定する環境評価の小手先の環境影響評価の
住民説明会に応じるつもりはない。辺野古漁協前の座り込み現場で住民説明会を再三
要請したにもかかわらず、無視し続けてきたのは那覇防衛施設局である。私たちは
ボーリング調査の白紙撤回を求めるだけである。
2004年7月12日
ヘリ基地反対協議会