X-Original-To: kaymaru@jca.apc.org
From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Mon, 12 Jul 2004 14:15:17 +0900

Subject: [keystone 8959] 阻止行動82日〜84日
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org


7月9日(金)
・防衛施設局は来ませんでした。

選挙選も終盤になり、労働組合の人達も座り込みの参加が多くなってきているようで
す。
お昼の団結弁当はおにぎりとゆし豆腐。豆腐はすぐ近くから配達してもらっているた
め出来立てでとってもおいしいです。

この間に東京の宝島という雑誌に座り込みの誹謗中傷をする文章が載ったと聞きまし
た。
見てみたら、「座り込みに参加している"プロ市民"に日当が2万円」だとか「市議会
議員の宮城康博氏がセクトの支援を受けて中心で動いている」だとか書いてあるの
で、笑い出してしまいました。
おいおい、日当が2万円で毎日50人以上座り込み、80日間もやり続けたらどうな
るのかな。だいたい「プロ市民」ってなんだろう、名護市民、沖縄の人達はいつから
そんないわれようなんだ。それぞれが生活のリスクをおいながら基地建設だけは止め
なければと座り込みに来ている人達ばかりなのに・・・ため息を通り越して唖然とし
ています。
皆様も笑い流してくださいませ。

たくさんの人達に支えられて駆け抜けてきた80日間を心から感謝しています。一日
でも早くこの状況が終わることを願っています。
これだけわけのわからない誹謗中傷が出てきたということはそれだけこの辺野古の思
いが広がりを見せ、基地建設をしたい側の人間たちが焦りを見せているということで
す。
私達は絶対に負けない。希望は見えています。

7月10日(土)
・防衛施設局は来ませんでした。

今日は午前中から午後にかけて満月まつり実行委員会の主催で「オニヒトデの退治行
動」が行われました。
ダイバー15名ほどが潜り3時間ほどで、合計で53匹もとってきました。題して
「辺野古にはオニヒトデも基地もいらぬ!!」でした。

私とともちゃんは事務所でダイバーの皆さんと座り込みの参加者のお弁当作り。弁当
は一食200円です。決してただ、とか支給されたものではありません。
ゴーヤーチャンプルーにしょうゆ卵、紅芋を蒸かしたもの、らっきょの漬物ととって
も豊か。野菜は全て無農薬栽培で新鮮そのもの。手入れするのはけっこう大変です
が、とにかくおいしい!!
ともちゃんに教わったのですが、しょうゆ卵の他にも紅茶卵というのもあるらしい。
名前の通り一回茹でた卵を紅茶でもう一度茹でるのですが、しょうゆ卵と違うのは茹
でた卵を殻を剥かずに"ひび"を入れて紅茶で茹でる。すると、紅茶色の模様がついた
「紅茶卵」が出来るそうです。とーーっても勉強になります。

テレビを見ているととにかく「曽我ひとみさんと家族が再会」という報道ばかりで
す。家族が再開することが純粋に行われていれば喜ばしいことです。しかし、この政
府は在日朝鮮の人々のことはまったくもって無視し、戦争責任を認めていない上に選
挙にこの「再会」を利用する。
私達は安易に"拉致被害者"という言葉を受け入れるのではなく、歴史において何が行
われ、在日の人達の苦しみを紳士に受止め、それに対する戦争責任としての意識が必
要です。今では、拉致被害者に対して「配慮」しなければ物を言ってはいけないよう
な風潮さえあります。それはとても危険なことです。
全ては在日として生きている人達の歴史に対する私達の責任の問題に立ち返らなけれ
ばならないと思います。
イラクで拘束された人達には「税金泥棒」だと何百万もの大金を払わせ、拉致被害者
は手厚くもてなしている。この差別はなんなのか考えなくてはなりません。
ですから、とっても腹が立ちます。この報道を利用して、辺野古のことは隠し通そう
とする。

2004年2月27日、大大的に"オウム"の報道がされた時には立川自衛隊基地の監
視テント村の人達が不当に逮捕されています。その後、76日間でしたか、拘束され
ていました。
ですから、"拉致問題"やオウムの報道など、大大的な報道がされる時に辺野古の情報
をいち早くキャッチできるようにしていて下さい。その時にこそ彼らは辺野古に襲い
掛かっているかもしれません。

      7月11日(日)
      ・防衛施設局は来ませんでした。

      今日は選挙投票日。糸数慶子さんと翁長政俊さんの決戦の日です。2人の候補
者の意見は真っ二つ。糸数さんは「基地建設反対」、翁長さんは「基地建設推進」で
す。糸数さんが当選すれば辺野古の状況は直結して大きな歯止めとなります。

      前日から「糸数リード」ということが言われていましたが、どうなのかなと
思っていました。夕方にも「出口調査でも糸数が有利」と出ました。
      午後8時、辺野古のおばぁから「当確が出たよーー!!」と歓声の声。えっ!投
票が8時までだのになんでー。と思いテレビをつける。うーーん当確は出てないなぁ
と思っていたら「当選確実」が出て歓声の嵐。守る会の電話はじゃんじゃん鳴りま
す。
      「午後7時頃に投票したから、わったーの票は意味があったのかと思うさ。」
とうれしい悲鳴も。
      「よかったねーー。よかった。」と次々と電話が鳴りました。
      命を守る会のおばぁ達も「バンジャァーイ!!バンジャァーイ!!」とうるさいぐ
らい叫ぶ。伊波宜野湾市長に続く勝利でした。
      さらに驚くことに翁長候補の地元の石垣島以外は全島、全離島で圧倒的に糸数
が勝利して票差は9万5千票まで開きました。
      さらにさらに、金武町そして名護でも勝利しました。どちらも保守の圧倒的な
地盤といわれ続けていたところです。

      名護では13000対11000となんと2000票も差が開きました。
      金武で勝ったのは金武町の都市型訓練施設への住民の怒りと行動があったか
ら。名護で勝ったのは基地建設を阻止する80日間以上の座り込みがあったから。全
ての状況を覆してしまった、これは現実です。住民投票の時の状況が生まれつつあり
ます。
      こういう行動が確実に人々の意識と信頼に繋がっていることは誇らしくもあり
ます。
      あーーーほんとうによかったぁぁ。基地建設を止めるためこれからも継続して
いきましょう。