X-Original-To: kaymaru@jca.apc.org
From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Mon, 5 Jul 2004 17:05:12 +0900
Subject: [keystone 8942] 阻止行動75日〜77日
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すみません、なぜだかインターネット接続が困難になっていました。阻止行動75
日〜77日までをまとめて送ります。
7月1日(木)
・防衛施設局は来ませんでした。
今日までサンゴ礁学会シンポジウムが行われていました。警戒したのか防衛施設局は
来ませんでした。
そのシンポジウムで沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団はパネルをたくさん広げ、
ボーリング調査を中止させるための署名を集めていました。最終報告では「81カ国
からのシンポジウム参加者1400名の内、60カ国以上の参加者879筆の署名が
集まった」とのことでした。短時間でこれだけの署名が集まるのはすごいことです。
世界中が辺野古に注目しています。
沖縄のサンゴ礁は今、大変なことになっています。
サンゴの天敵の「オニヒトデ」や自然破壊に伴うサンゴの白化現象、赤土汚染、そし
て原因不明のサンゴの腫瘍。石垣島の青サンゴも白化現象が進み、多大な被害が出て
います。
「オニヒトデ」はサンゴを食べて生息しているため、大量発生してしまうとサンゴを
食い荒らしてしまいます。赤土の場合は、サンゴは赤土をかぶると呼吸が出来なくな
り死んでしまうのです。白化は珊瑚の石化を意味していて、その部分からどんどん死
んでいきます。腫瘍も同じです。
サンゴがいなくなると海の酸素の供給が出来なくなり、魚もジュゴンもその生態系を
破壊されてしまいます。それにつながる私達、人も生きていけなくなります。
海を埋め立てて人殺しの基地を作るなんてやっぱり言語道断だと思います。
7月2日(金)
・防衛施設局が午前11時10分に来ました。
これまで前に出て話をしている防衛施設局の現場責任者、和泉課長は私達の代
表者を
論破できずにいたため、今日はまるで国の代弁をするかのような稲嶺施設局員
が前に出てきました。
「基地は国民の防衛のために必要だ。」と稲嶺施設局員が発言したため、対応
した平良夏芽さん、金城祐治さんは激怒しました。
「じゃぁ、東京に持っていけ!!なぜここに住む人々が犠牲にならなければなら
ない!
日米安保でどれだけの人達が殺されてきたのか。」と夏芽さん。
「日米安保は戦後の日本の繁栄を支えてきたのだと思っています。それを維持
するた
めには基地建設も必要なのだと認識しています。」稲嶺施設局員。
「そんな繁栄なんていらない。他の人々を殺して得た繁栄なんて必要じゃな
い。イラ
クで死んだ人達に、その家族に稲嶺さんは今の言葉が言えますか??"私達の繁
栄を守
るために我慢してくれ"と目の前で家族が肉の塊になったのを見た人達にいえ
るのですか、そんなことを!!」夏芽さん。
「・・・それは、意見の相違ですよ。私は私達の立場をいったたけで。」稲嶺
施設局
職員。
「意見の相違ならいいという問題ではない!!」祐治さん。
稲嶺施設局員は「繁栄」だの「国益」だのそのために守る「安保」だのを何度
も繰り
返し言ってきていた。こちらは極めて人間的に対応していました。「イラクの
人達を
殺していいのか。」「国益と言って幾人の人々が殺されてきたのだろうか。」
「私達
は辺野古に基地は造らせない。」と話す。「仕事」だと割り切ってよく自分の
血みど
ろの手が見えないものだ。その手で幾人の人達を殺してきただろうか。絶対に
許せな
い。
この国はいつからこんなに人の尊厳を認めない国なのでしょうか。生命の重み
さえ知らないような人達がこの国を預かっている。
「イラクへの攻撃は国益、繁栄のため。」この国の本心を防衛施設局員が語っ
ていました。決して「解放」などと言うものではなく、自分たちの利益を追求するた
めの(石油を欲しいがための)戦争だと。
防衛施設局が引き上げた後に金城祐治さんはその怒りを言葉にしました。「2
1世紀に生きる人達に私達は伝えなければならない。基地のない、戦争のない沖縄
を。人を殺しての繁栄など絶対にあってはならない!!」と。この言葉を重く受止めて
いく必要があると思います。
なぜここまで祐治さんだけが苦しまなくてはいけないのか、体も心も傷だらけ
になりながらこの8年間闘ってきた。海に杭一本打たせちゃいない。その行動に私は
答えて行きたい。ともに生きるために。
7月3日(土)
・防衛施設局は来ませんでした。
土日は週休二日制の防衛施設局、だからといって座り込みはもちろん続行していま
す。
7月3日で参議院選の投票日も8日後です。
防衛施設局並びに国はこの間に名護市市長に「基地建設は続行する」と言わせたり、
中城湾を含めた作業場の場所を決定があったりと基地建設に向けた具体的な動きを見
せています。
さらに、県が防衛施設局に「住民説明会の要求」をするなど、県も「基地建設に向け
た」具体的な動きを見せています。形だけの「住民説明会」を開こうとしていること
は目に見えていて、こんなもので一体なんになると怒りを感じます。
名護市民、座り込みをしている私達が「住民説明会」を求めるということと、県が
「住民説明会」を開こうとするのでは違うのだという認識を持たなければなりませ
ん。
・名護市民が求めている「住民説明会」は今まで一度たりとも住民の生命にかかわる
基地建設の説明会さえ開いてこなかった国の差別への抵抗です。
・県の求めている「住民説明会」は「基地建設への同意」のためのものです。
ですから県の求めている住民説明会には怒りを感じいます。
今日は私は一日の休みをいただいたので、平良夏芽さんと久しぶりに海に出ました。
大潮の日でマナル岩近くのサンゴ礁の護岸はすっごくひいていて歩けるぐらい岩とサ
ンゴがむきだしになっていました。
海にもぐると「いやぁなんて贅沢な休日なんだ」と思ってしまいます。少しもぐると
そこにはウニやらカニやらうつぼやらナマコがわんさか。魚も色々な種類が一緒に泳
いでいました。
ゆっくり見ようと私が岩に手をかけると岩の穴がカニの住家だったらしく一生懸命私
の手をおいだそうとしていました。カニは攻撃するということではなくて足で体当た
りしてきていました。海の中はとても平和的だ。
一日もぐっていても決して飽きませんでした。たのしかったぁ。でも日焼けした、い
たたたた・・・